ローブデコルテをお召しの美しいお姿(写真/共同通信社)
それから26年。2019年11月、御代がわりの祝賀パレードで雅子さまは、襟に大きな花びらの装飾がいくつもあしらわれたジャケットをお召しになっていた。それはご成婚時、初々しい雅子さまの襟元で揺れたそれを想起させた。その際、森さんは皇后になられた雅子さまにこのような言葉を寄せた。
《独自の和と優雅なお振舞いが、各国からの賓客を魅了して、世界から称賛の声があがる皇后陛下雅子さま。日本人として誇らしく思います(中略)“日本人”や“日本らしさ”をテーマに、東洋と西洋の融合を求めて、世界のあちらこちらで永く仕事をしてきた私は、海外でも日本の皇室の存在感をみてきました。両陛下の国際感覚は、これからの日本を世界に表現していく大きな力となるでしょう》(文藝春秋2019年11月号)
森さんは世界で認められた日本人女性の先駆者として、雅子さまがさらに世界で飛躍されることを見守っていることだろう。
※女性セブン2022年9月8日号