かつてメジャーで躍動した日本人スラッガーで思い浮かぶのが松井秀喜だ。メジャー通算175本塁打をマークし、2009年にヤンキースでワールドシリーズMVPを獲得したことは今でもファンの記憶に残っている。
そんな松井をも凌ぐ才能を村上が持っていると評するのは、2008年にメジャーに挑戦した野球評論家の前田幸長氏だ。
「日本では屈指のホームランバッターだった松井でさえもヤンキースに行った当初は、低目の動く球を凡打して“ゴロキング”と呼ばれていた。その点、村上は既に重心が低くどっしりとしたフォームで低目の変化球にも対応できている。低目の動くボールを捉える力は、松井より上だと思います」
村上は松井や大谷に匹敵する活躍を見せると期待されているのだ。
※週刊ポスト2022年9月9日号