経産省の回答は、見事に配慮の行き届いたものだった。
〈福島の復興は経済産業省における最重要課題です。経済産業大臣自身が、福島の地元産品を購入することは、被災者の皆さんが悩まれている風評を払拭する観点からも、また、復興に向けたご努力を直接的に後押しするという観点からも、非常に意味のあることと考えています(福島県浪江町での地元産品購入は、報道の皆様にも公開の上で行っております。)。先般の出張時には、こうした意義の高さを西村大臣が十分に御理解され、地元産品を大量に購入されたものであり、事務方としては、そのことに感謝しておりますし、購入のサポートをすることは職務の一環のものと理解しております。なお、出張先での地元産品の購入費用については、大臣、一般職員を問わず、経済産業省の政策的経費から支出を行ってはおりません。大臣の購入費用の詳細については、知り得る立場にはありません〉
経産大臣の重要課題がお土産購入でいいのか。
◆取材協力・赤石晋一郎(ジャーナリスト)
※週刊ポスト2022年9月16・23日号