国内

安倍元首相の国葬前にも「自粛」通達 暴力団が国家的な行事に「協力」する狙い

安倍晋三元首相の国葬が行われた日本武道館[代表撮影](時事通信フォト)

安倍晋三元首相の国葬が行われた日本武道館[代表撮影](時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、国葬や五輪など、国家的行事に際して自粛を要請する暴力団組織の通達について。

 * * *
 安倍晋三元首相の国葬に際し、某指定暴力団ではこんな通達が組に送られたという。

「国葬の間、絶対に問題を起こさないようにする事。事件などを起こした者は厳罰に処すので、当日はなるべく外出は控えるようにする事」

 国葬当日、自粛を要請する通達だ。

「このような国をあげての大規模イベントがある時は、絶対に問題を起こさないようにという通達がくることがある」と、ある暴力団幹部は説明する。

 警察関係者も国葬に関し、「全国から約2万人の警察官が動員され、都心はこれまでにないほどの厳戒態勢になる。安倍元首相の銃撃事件があった後だ。当日は大規模なデモも予想されているため、不審な動きをしなくても不審者と思えば、警官はすぐに職務質問をかけるだろう。地方から動員された警察官も、ピリピリと緊張した状態で警備するはずだ」と話していた。

 厳重な警備の都心だけでなく、全国的にテロが警戒されている。些細な事でも問題を起こせば、すぐに捕まる可能性がある。暴力団が各組に出した自粛通達はそのためでもあるが、幹部はこうも述べる。

「警察が威信をかけて警備している時に、俺たちがわざわざ問題を起こす事もない。問題を起こせば、国内だけでなく対外的にも警察のメンツを潰すことになる。そんなことをすれば、自分たちへの摘発が強まるだけだ。このような時に事件を起こすヤクザはいない」

 2020年東京五輪・パラリンピックの前には、関東の暴力団6組織でつくる関東親睦会が加盟組織に対し、東京五輪に向けて銃器使用の自重を求める通達を出したことが報じられた。当時は発砲事件が相次いだこともあり、警察の摘発強化を警戒したものとみられていた。

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン