娘が一万円札を数枚そっと置いていくという
周囲が心配しているのは、今年の春頃から弱気な発言が目立つようになったことだ。今年6月、石原慎太郎さん(享年89)のお別れ会に勝さんの代理で出席した玉緒は弱々しい声でこう語った。
「ひとりは寂しいです。どんどん皆さんが亡くなられて……。私もあと、3年は頑張らないといけないと思います」
前述のインタビューでも、今後の目標を《3年後くらいにポックリ逝けたら本望です》と語り、パチンコ番組の収録中も同様の話をしているという。
「なぜ3年なのかという問いに『ボケたら生きている意味がないからね』と話し、ほかの出演者を閉口させていました。最近、記憶力が曖昧になってきていることを自覚しているのか、本人も不安を覚えているようです。パチンコを続ける理由は熱中している間は『すべてのことを忘れられるから』だといいます」(前出・芸能関係者)
そんな中で起きていた今夏の“徘徊”騒動。玉緒は今後もひとり暮らしを続けるのか。10月上旬、自宅から出てきた玉緒に声をかけると「はい、はい」と笑顔で応じた。
──最近引っ越されたようですが、ひとり暮らしはいかがですか。
「ぜんぜん。大丈夫ですよ」
──Aさんは事務所をお辞めになったようですが。
「そうですか……」
生返事を繰り返していた玉緒の表情が一変したのは次の質問をしたときだった。
──夜中に外出して警察沙汰になったそうですが……。
「嘘ですよ! そんなの」
真剣な表情で強く否定すると、それ以上の質問に答えることはなかった。所属事務所はこう回答する。
「ひとりで出歩いていたことは事実ですが、裸足ではありませんでした。交番の件も、ひとりで出歩いていたのを見た警官のかたが心配して声をかけてくださったとのことです。中村玉緒は現状ひとり暮らしでおりますが、健康状態に特に問題はありません」
直撃の前日、玉緒のマンションを訪れる娘夫婦の姿があった。車から降りず、部屋を見上げるだけでその場を立ち去ったAさんの表情はどこか寂しげだった。周囲の誰もが玉緒の現状を心配し、家族の雪解けを願っている。
※女性セブン2022年10月27日号