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KOC王者・ビスケットブラザーズ 大阪マンゲキファンが語るその魅力と可能性

大阪「よしもと漫才劇場」に飾られたビスケットブラザーズKOC優勝のパネル

大阪「よしもと漫才劇場」に飾られたビスケットブラザーズKOC優勝のパネル

 新王者の素顔と本当の実力は? 10月8日に放送されたコント師日本一を決定する大会『キングオブコント2022』(以下、KOC)で歴代最高得点を獲得し、新王者となった「ビスケットブラザーズ」(以下、ビスブラ)。ボケ担当の原田泰雅(30)、ツッコミ担当のきん(31)からなるコンビで、同期の芸人には「霜降り明星」や「コロコロチキチキペッパーズ」といった人気コンビが名を連ねる。

 過去には『第9回ytv漫才新人賞』、『第51回NHK上方漫才コンテスト』でも優勝した経歴を持ち、コントだけでなく漫才でも結果を残してきた実力派コンビだ。そんな彼らの主戦場は大阪・千日前の「よしもと漫才劇場」(以下、マンゲキ)。なんばグランド花月(NGK)の真向かいのビルに位置し、大阪の若手芸人が日夜しのぎを削る、若手お笑い界の最前線だ。今回のKOC、マンゲキからはビスブラのほか「ニッポンの社長」「ロングコートダディ」が決勝に出場。いずれも『M-1グランプリ』でも好成績を残している、コントと漫才の“二刀流”として知られる。

 新王者となったビスブラは優勝後に『アッコにおまかせ!』や『ワイドナショー』などに出演し、早くも“平場”トークの対応力を見せ、爪痕を残している。今後、全国区の活躍が期待されるが、彼らのホームグラウンドであるマンゲキのファンたちは、どう評価しているのか。

男性ファンが多いからといって下品さはない

 マンゲキに足繁く通う、在阪お笑いライター・Aさん(30代男性)はこう語る。

「ビスブラが優勝し、さっそくマンゲキでは彼らの公式グッズのステッカーが売り切れていましたよ。劇場の壁には優勝を讃えたパネルも飾られていて、ファンがスマホで写真を撮ったりして嬉しそうにしていますね。毎週月曜日、彼らはNGKの1階のラジオブースから公開生収録をしているのですが、王者になって凱旋した日のラジオブース前には、多くのファンが駆けつけていました」(Aさん)

 テレビ番組では「女性ファンが少ない」と自虐トークを見せるビスブラだが、たしかにビスブラは他のコンビに比べて男性ファンが目立つという。

「数年間、ビスブラの単独ライブはほぼ全公演に足を運んでいますが、女性客ばかりが集まる他の芸人と比べると、やはり男性客が多いですね。学生からサラリーマン、年配男性まで、年代も幅広い印象です。

 とはいえ、決して『男ウケ』を狙って下ネタに走るような下品さはない。ラジオや劇場のトークを見て分かりますが、女性への気遣いだけでなく、あらゆる方面に自然に配慮できるので、視聴者目線でも安心できるはず。コンプラが声高に叫ばれるなか、そうした面でもテレビが安心して起用できる芸人と言えるでしょう」(Aさん)

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