国会議員をはじめとする、これまで一度も貧困を経験したことがない世襲の権力者に、自分の本をぜひ読んでもらいたい、と言う。
本の感想は心ないものばかりではもちろんなく、自分の人生は自分で築いたように思っていたけど、努力する環境さえ得られない人もいることに気づいた、といった感想も広く寄せられている。
現在は、映像編集の仕事をしながら、ライターとして2つの媒体で連載を持っている。
「音楽でもスポーツでも、小さいころからお金をかけてもらって習わないとスタート地点にすら立てないけど、文章を書くことは唯一、無課金勢であるたたき上げの素人が、めちゃくちゃ課金されてきた人たちと対等にわたりあえることなのかな、と思います。
ノンフィクションライターで食べられる時代は終わったとよく言われますけど、それって変ですよね。私はオールラウンドにいろんなことが気になるほうなので、エンタメ評やドラマ評ももっと書きたいし、いつか大好きな中川家さんにインタビューしてみたいです」
【プロフィール】
ヒオカさん/1995年生まれ。ライター。本書のプロフィール欄は本文の筆致とは一転、熱くエモい文章で読ませる。《心の師匠は、中川家、羽生結弦さん、平手友梨奈さん。「表現すること」について、多大なるインスピレーションを受けている。彼らについてはリスペクトが深すぎて、何時間でも話すことができ、語彙総動員のマシンガントークが周囲に「キモい……」と言われている(以下略)》。ぜひそちらもお見逃しなく。
取材・構成/佐久間文子
※女性セブン2022年11月3日号