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《追悼》「ベビーシッターをやるのもいいな」松原千明さんが愛娘・すみれと思い描いた“理想の老後”

すみれの1か月検診に都内の病院を訪れた松原さん(1990年8月)

すみれの1か月検診に都内の病院を訪れた松原さん(1990年8月)

 女優の松原千明さんが10月8日にハワイの自宅マンションで亡くなっていたことが、女性セブンの取材でわかった。64才だった。娘である女優すみれ(32)は呆然自失となり、知人たちとは音信不通の状態が続いているという。頻繁に更新していたSNSからも、母親など家族に関する投稿をほとんど削除してしまった。

 松原さんとすみれは、“一卵性母娘”として知られていた。

「すみれさんから歴代彼氏の多くを紹介され、松原さんは娘の恋愛事情をしっかりと把握していたそうです。すみれさんは『ママは私をずっと守って育ててきてくれた、すごく強い人。私の人生のお手本。全てに影響を受けた』と公言し、松原さんを深く尊敬していました。すみれさんは松原さんの洋服をよく選んであげるので、松原さんが冗談めかして『すみれは私の専属スタイリスト』と語ったこともありました」(芸能記者)

 ふたりの強い結びつきの背景には、石田純一(68)の不倫騒動とハワイ移住がある。マスコミを避けるため、英語ができないまま急きょハワイへ。生活に慣れるまで、かなり苦労したという。松原さんは、英語の辞書と首っ引きで、新生活のための手続きをこなした。一方のすみれは現地の小学校でイジメにあっても、母親を心配させないように黙っていた。お互いを守るべく、母娘で必死な時期だった。

 松原さんは2017年に出版したエッセイ『ただ、愛した』(扶桑社)の中で、〈ふたりでサバイバーだったなと思います〉と当時を振り返る。

〈友だちのような母親になりたいと思ってすみれに寄り添ってきましたが、あの頃は同志のようなふたりだったのだなあ、と。まさに運命共同体です〉

 すみれは高校卒業まで母親と共にハワイで過ごした後、アメリカ・ペンシルバニア州の大学に進学。休学を経て帰国し、日本の芸能界で本格デビューを果たした。お互い離れて暮らすようになっても、母娘で頻繁に連絡を取っていた。

 再婚相手のアメリカ人男性(2009年に離婚)とのあいだに生まれた長男・達也さんも成長し、すみれは、ひとりの時間が増えた母親のことをいつも気にかけていた。

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