芸能

《追悼》渡辺徹さんが闘病中、親友の茨城・古河市長に語っていた覚悟「役者は体が弱いと思われると、仕事がこないんだ」

1980年代、役者としてデビューしたばかりの渡辺徹さん

1980年代、役者としてデビューしたばかりの渡辺徹さん

「26日に入院したと聞いて、少し危ないという話は聞いていましたけど、徹、早すぎるよ……」

 NEWSポストセブンの取材に涙声でそう語ったのは、渡辺徹さんと幼稚園、中学校、高校の同級生だった茨城県の針谷力・古河市長だった。

 11月28日に敗血症のため亡くなった俳優の渡辺徹さん。61歳という若さだった。大きな体と愛くるしい笑顔で愛された渡辺さんの突然の訃報に、衝撃が広がっている──。

 所属事務所の文学座によると、渡辺さんは11月20日に発熱し、腹痛等の症状が出たため、都内の病院を受診。「細菌性胃腸炎」との診断を受けて入院したが、その後に敗血症となり、治療を続けていたが回復叶わず、28日午後9時1分に61年の生涯に幕を閉じた。

 茨城県出身の渡辺さんは高校を卒業後、1980年に文学座の研究生となり、20歳でドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)の新人刑事・ラガー役でデビュー。その甘いマスクでアイドル的な人気で脚光を浴びた。

 私生活では、1984年のドラマ『風の中のアイツ』で共演した2歳年上の榊原郁恵(63)との交際を経て、1987年に結婚。テレビで中継された披露宴の視聴率は40.1%を記録した。結婚後もテレビ番組で夫婦共演するなど、芸能界を代表する“おしどり夫婦”だった。

 しかし、若い頃の食生活が原因で30歳を過ぎた頃に急性糖尿病を発症すると、最盛期の体重130キロから急激なダイエットでリバウンドを繰り返した。近年は73キロまでに減量していたが、2012年には虚血性心疾患と診断され、翌年には膵炎で入院。2021年4月にも大動脈弁狭窄症の大手術を受けた。テレビで見せる笑顔の裏では過酷な闘病生活を続けていた。。

 渡辺さんと幼馴染で“とおる”“ちから”と呼び合う仲だったという針谷市長は、「早すぎる」とショックを隠せないでいる。

「古河大使にもなられている方でしたので、非常に驚いております。また、幼稚園からの長い付き合いでもありましたし、いくつかの病気を抱えていたというのは本人から聞いていましたけど、早すぎます……。

 10月のお芝居にも足を運ぼうと思っていたんですけども、公務で予定が合わず、舞台には行けませんでした。このところは会えていませんでした。1995年に市議選に初めて立候補したときはわざわざ応援演説にも駆けつけてくれました。市長選の時にもビデオレターをいただきました」

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン