芸能

高見知佳さん、判明からわずか1か月での別れ 「がん性腹膜炎」の壮絶と予兆

高見さん(写真/共同通信社)

2022年12月に亡くなった高見知佳さん(写真/共同通信社)

 判明からたった1か月、死の訪れはあまりにも急だった。タレントの高見知佳さん(享年60)が2022年12月21日、地元・愛媛県新居浜市の病院で他界した。親交が深かった参議院議員の永江孝子さん(62才)が、亡くなる3日前の様子を語る。

「ご自宅にお見舞いに行きました。驚くほどやせていて、髪の毛も全部なくて……。『命はもうわずかだって言われちゃったの』『次の選挙に出られなくてごめんね』と笑顔で話す姿には胸が痛みました。絶対に痛くてつらいはずなのに、最後まで私たちのことを気にかけてくださいました」

 高見さんは地元テレビ局の音楽番組への出演を機にスカウトされ、1978年に16才で歌手デビュー。歌手としてだけでなく、女優やタレントとしてもマルチに活躍した。2001年、アメリカ人男性と結婚して芸能界を引退し、沖縄に移住。夫の料理店を手伝いながら、子育てに勤しんでいた。

 離婚し、母親の介護のために地元に戻ったのは2018年のこと。2022年7月には周囲に推され、立憲民主党推薦で参院選に立候補した。残念ながら落選したが、今年4月の新居浜市議選に出馬する準備を始めていたという。その矢先の訃報だった。昨年の参院選のときから“予兆”はあったという。

「選挙期間中の高見さんは『慣れない選挙活動だから』と自分に言い聞かせるように、そして周囲を心配させないようにふるまっていましたが、それでも『疲れた』と頻繁にこぼしていました。選挙後も体調がすぐれないようだったので、周囲は受診をすすめたのですが、彼女は『大丈夫』と断った」(スポーツ紙記者)

 永江さんも振り返る。

「11月に入ってから、変な咳が止まらず、さすがに様子がおかしいと。最後は腹痛をきっかけに、息子さんが半ば無理やり受診させたそうです」

 最初にわかったのは子宮がんで、ステージIVの状態。検査を進めると、卵巣、肺、骨、脳への転移も見つかった。

「手の施しようがない状態で、地元の病院で緩和ケアをすることになりました。12月19日、一時帰宅している際に、痛みに耐えきれず救急搬送されたそうです」(永江さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
中国で延々と続く“高市降ろし”の反日攻勢にどう対抗するか? 「解決策のカギの1つは公明党が握っている」、大前研一氏の分析と提言
中国で延々と続く“高市降ろし”の反日攻勢にどう対抗するか? 「解決策のカギの1つは公明党が握っている」、大前研一氏の分析と提言
マネーポストWEB