ライフ

ワクチン「4回目・5回目」接種後に死亡した34人が飲んでいた薬とその傾向

ワクチン接種後の死亡者はどんな薬を飲んでいた?(イメージ)

ワクチン接種後の死亡者はどんな薬を飲んでいた(イメージ)

 日本人全体のコロナワクチン総接種回数はすでに3億7700万回にも及んでいる。接種回数を重ねるごとに、「打った後」のデータも積み上げられてきた。

 1月20日、厚労省のワクチン分科会副反応検討部会で公表された資料によると、初めて「5回目接種後」に死亡した人が22例報告された。予防接種法が定める「副反応疑い報告」制度に基づき、全国の医療機関などから届いた報告を集計したものだ。

 ワクチンと死亡との因果関係はすべて「γ(評価できない)」とされているが、厚労省の資料によれば、4回目・5回目接種後に死亡した例は89件に上る。すでに3回以上の接種を経験し重篤な副反応がなかった人が、4回目以降の接種後に亡くなったことになる。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が解説する。

「接種を重ねるごとに副反応が弱まるということはなく、厚労省の発表によると、倦怠感や頭痛などの接種後の副反応は3~5回目も1・2回目と同程度とされています。既往症がある方などは今後もワクチン接種のたびに体調などを気にかけて、慎重に判断する必要があります」

 厚労省の資料には、死亡例について、接種日や死亡日のほか、生前にどのような基礎疾患を抱え、どんな薬を服用していたかが記されている。

「心疾患系の薬が多い」

 本誌・週刊ポストは判断の参考材料として、4・5回目接種後に死亡した89人のうち、予診票に服用薬が記されていた34人の詳細を調査。さらに、これまでのワクチン接種後の死亡者2003人のデータをすべて確認し、予診票に記載の多かった上位10種の薬(同じ有効成分の薬は同一のものとして集計)を調べた。以下列挙する。

【1】降圧剤(Ca拮抗薬) アムロジピン、アムロジン、ノルバスクほか…176人
【2】便秘薬 酸化マグネシウム、マグミットほか…135人
【3】抗血小板薬 アスピリン、バイアスピリンほか…104人
【4】消化性潰瘍治療薬 ランソプラゾール、タケプロンほか…101人
【5】利尿薬 フロセミド、ラシックスほか…87人
【6】抗血小板薬 クロピドグレル、プラビックスほか…64人
【7】心不全治療薬 ビソプロロールフマル、メインテートほか…62人
【8】便秘薬 センノシド、プルゼニドほか…57人
【9】脂質異常症治療薬 ロスバスタチン、クレストールほか…46人
【10】降圧剤(ARB) カンデサルタン、ブロプレスほか…45人

 高血圧などに一般的に用いられる治療薬が多いが、薬剤師の長澤育弘氏(銀座薬局代表)がある傾向を指摘する。

「いずれも比較的副作用が少なく安全でよく飲まれる薬ですが、心臓血管系の薬が非常に多いのが特徴的です。高齢者によく処方される糖尿病治療薬が上位に入っていないことは意外でした」

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン