寒空の下でお出ましをされる機会も多い皇族方は、防寒を充分にしながらも、おしゃれさと上品さを兼ね備えた“冬ファッション”を着こなされています。皇室ファッションに詳しい青木淳子さんの分析のもと、愛子さまのエレガントな佇まいを紐解きます。
「愛子さまは成人されてから、メイクも上手になられたと思います。ナチュラルでありながら、ハイライトを上手に使ったメイクで目元もよりはっきりと、大人っぽくなられましたね」(青木さん。以下同)
その変化はファッションにも。
「子供の頃には、レースやフリルの付いたデザインをお召しになる場面もありましたが、成人されてからは、よりシンプルなデザインを選択されているようにお見受けします。優しい色合いとシンプルなデザインから、清楚さや品格を感じます」
落ち着いたコーディネートの中で光るやわらかな華やかさ、そして姿勢やメイクから醸し出される品格。そんな要素が「上品さの源泉」となっているのではないだろうか。
それでは具体的に愛子さまのファッションを見ていこう。
【解説はこの人】
歴史文化学研究者・青木淳子さん/大東文化大学、学習院女子大学、フェリス女学院大学、実践女子大学などで非常勤講師を務め、日本フォーマル協会特別講師も務める。服飾文化史などを専攻し、皇室ファッションに詳しい。
●2022年12月 『Dr.コトー診療所』チャリティー上映会
「ピンク&ベージュのツイードのジャケットにピンクのスカート。そしてピンクのファーの丸いバッグと、エレガントでありながらかわいらしさのあるお洒落な装いです。ピンクは顔映りがよく、とても楽しそうな表情と相まって、愛子さまの笑顔も輝いて見えます」
●2019年3月 長野県ご静養
白いシンプルなプリンセスラインのコート姿。
「下に白いタートルネックのセーターを合わせ、淡いピンク色のファーのトート型のバッグがアクセントに。雅子さまも白いコートにブラウンのパンツとブーツで、親子お揃いであたたかなお気持ちで過ごされたことでしょう」。
●2019年3月 長野県ご静養
3月でも寒い長野では、シルエットが目を引くオフホワイトのケープ姿。
「セーターは清々しい水色、スカートはグレーと、すっきりした色選びです。リボンの付いたファーのバッグがかわいらしく、足元もハーフブーツで防寒しながらも、重くならないように考慮されています」。
※女性セブン2023年3月2・9日号