スポーツ

鈴木誠也離脱で栗山監督は打線をどう組むか? メジャー選手を下位に据える「2009年原監督方式」採用も

鈴木誠也は打線の中軸を期待されていたが…(時事通信フォト)

鈴木誠也は打線の中軸を期待されていたが…(時事通信フォト)

 シカゴ・カブスの鈴木誠也が左脇腹痛のため、ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)の出場を辞退し、代わりにソフトバンクの牧原大成が選ばれた。3月9日の開幕まで時間がない中での緊急招集となった。

「鈴木誠也の離脱が痛いのは間違いない。ただ、牧原が入るメリットも多い。再三指摘されていますが、センターの本職がいなかった。牧原はユーティリティプレイヤーですが、外野手としてはセンターを守っている。侍ジャパンとの強化試合でファインプレーを見せるなど守備に定評があります。現在のところ、センターは近藤健介になりそうですが、センターを守っているのは昨年からですし、そもそもセンターでのスタメンも多くなかった。牧原は守備固めでも起用できる。

 また今回、ショートは西武の源田壮亮と阪神の中野拓夢しかいない。もしどちらかが故障すると、控えが1人になるはずだった。そこにショートも守れる牧原が入った安心感はあります。牧原のメンバー入りはかなりプラスに働くのではないかと思います」(野球担当記者。以下同)

 鈴木誠也がいれば、中軸を打つと予想されていた。打線への影響はないのか。

「第2回のWBCで日本が優勝した時、原辰徳監督は福留孝介、城島健司、岩村明憲というメジャーリーガーを主に7番、8番、9番の下位打線に置いた。この作戦は功を奏したと思います。

 城島は決勝の韓国戦、2次ラウンドの韓国との2戦目では4番を打ちましたが、準決勝のアメリカ戦では7番、他の試合は8番でした。相手の心理を考えた場合、メジャーで打撃成績が特に突出していない選手がクリーンアップにいると、『他の打者はこの選手以下だ』と精神的に有利に立てる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン