国内

「幸福の科学」後継者最有力は妻・紫央氏 次期総裁と目されていた長女の前世は“妖怪おたふく”に変更

紫央夫人の兄は太川氏の子供の家庭教師を務めていた(写真は教団HPより)

紫央夫人の兄は大川氏の子供の家庭教師を務めていた(写真は教団HPより)

 宗教法人「幸福の科学」の創始者で総裁の大川隆法氏(享年66)の急死により、教団内に激震が走っている。

《緊急事態発生 とんでもないことになった》

 大川氏の長男でユーチューバーの宏洋氏(34才)が、自身のツイッターにこう投稿したのは3月1日のことだった。

「2月28日未明に自宅で倒れ、都内の病院に救急搬送されましたが、すでに心肺停止の状態。3月2日に死亡が確認されました」(警察関係者)

 大川氏は1956年徳島県生まれ。東京大学を卒業後、商社勤務を経て1986年に「幸福の科学」を設立した。1990年代以降、教団は急速に信者を増やし、現在は「全世界で1000万人を超えた」と称している。

「大川氏は教団の“本尊”であり、自らが製作総指揮として数々の映画を手がけ、2009年には幸福実現党を設立して政界進出を図るなど、幸福の科学は大川氏のカリスマ性に支えられてきた教団だった。教団が保有する資産総額は2000億円ともいわれており、誰が後継者になるかが注目されます」(宗教ジャーナリスト)

 大川氏は教団の草創期から行動をともにした前妻・きょう子さんとの間に5人の子供をもうけている。

「きょう子さんは東京大学卒業の才色兼備なかたでしたが、離婚時には訴訟にまで発展。いまは子供を含めて、家族とは絶縁状態にあるとみられています。

 一方、大川氏が“跡継ぎ”として育て、系列芸能事務所の社長を務めてきた長男の宏洋さんは2019年に幸福の科学を脱退。その後は長女の咲也加さん(32才)が後継者と目されるようになった。宏洋さんも脱退当時、“後継者は咲也加だろう”と語っていました」(教団関係者)

 だが、現在、最有力候補として名前が挙がるのは、大川氏より29才年下の妻である紫央さんだという。

「大川氏は2012年に前妻と離婚後、ほどなくして紫央さんと再婚しました。紫央さんは大川氏と同じ徳島県出身で、両親が教団職員、兄は幸福実現党から衆議院徳島一区に出馬したこともあるというバリバリの信者一家です。紫央さん自身はまじめで清楚、ルックスもよく教団内では大学生の頃から知る人ぞ知る存在でした。早稲田大学法学部から日本銀行に就職し、2009年から大川氏の秘書に。その後、専務理事などを経て教団ナンバー2である総裁補佐に昇格、そして結婚という経緯です」(前出・教団関係者)

「幸福の科学」を長年取材してきたジャーナリストの藤倉善郎氏が解説する。

「以前は教団内で、咲也加さんが次期総裁だと周知され、外部に向けてもそう発信していました。咲也加さんは大川氏から前世は“アマテラス”だと言われていましたしね。ところが、最近になって、大川氏が法話のなかで、彼女の前世は“妖怪おたふく”だというふうに変えたらしいのです。

 教団の公式サイトからも咲也加さんのプロフィールが消えているので、現在は紫央さんが第一候補とみて間違いない。今後、咲也加さんは後継者ではないと正式にアナウンスされる可能性もあります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
東日本大震災発生時、ブルーインパルスは松島基地を離れていた(時事通信フォト)
《津波警報で避難は?》3.11で難を逃れた「ブルーインパルス」現在の居場所は…本日の飛行訓練はキャンセル
NEWSポストセブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
宮城県気仙沼市では注意報が警報に変わり、津波予想も1メートルから3メートルに
「街中にサイレンが鳴り響き…」宮城・気仙沼市に旅行中の男性が語る“緊迫の朝” 「一時はネットもつながらず焦った」《日本全国で津波警報》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
夜の街での男女トラブルは社会問題でもある(写真はイメージ/Getty)
「整形費用返済のために…」現役アイドルがメンズエステ店で働くことになったきっかけ、“ストーカー化した”客から逃れるために契約した「格安スマホ」
NEWSポストセブン
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
技能実習生のダム・ズイ・カン容疑者と亡くなった椋本舞子さん(共同通信/景徳鎮陶瓷大学ホームページより)
《佐賀・強盗殺人》ベトナム人の男が「オカネ出せ。財布ミセロ」自宅に押し入りナイフで切りつけ…日本語講師・椋本舞子さんを襲った“強い殺意” 生前は「英語も中国語も堪能」「海外の友達がいっぱい」
NEWSポストセブン
大日向開拓地のキャベツ畑を訪問された上皇ご夫妻(2024年8月、長野県軽井沢町)
美智子さま、葛藤の戦後80年の夏 上皇さまの体調不安で軽井沢でのご静養は微妙な状況に 大戦の記憶を刻んだ土地への祈りの旅も叶わぬ可能性も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト
NYの高層ビルで銃撃事件が発生した(右・時事通信フォト)
《5人死亡のNYビル乱射》小室圭さん勤務先からわずか0.6マイル…タムラ容疑者が大型ライフルを手にビルに侵入「日系駐在員も多く勤務するエリア」
NEWSポストセブン