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『シン・仮面ライダー』松坂桃李、仲村トオルら豪華キャストの贅沢な使い方 「気づかない」観客も続出

発見難易度が高いキャストたち

発見難易度が高いキャストたち

『シン・ウルトラマン』(2022年)は、主演の斎藤工をはじめ、長澤まさみ、西島秀俊、山本耕史など豪華キャストのオンパレードだった。『シン・仮面ライダー』も負けてはおらず、シークレットのキャストが次から次へと繰り出される。ところが、大物キャストにもかかわらず、観客が“気づかない”事態が発生しているようだ──。

 仮面ライダーの歴史は、1971年から始まる。昭和の時代は男児向け。平成に入ると、母親たちの心をもつかんだ。「クウガ」を演じたオダギリジョー(47才)を皮切りに、佐藤健(34才)、菅田将暉(30才)などが主演を務め、令和初の仮面ライダーは高橋文哉(22才)が主演で、そのバトンは脈々と受け継がれている。

 仮面ライダー生誕50周年の記念企画として、3月17日、映画『シン・仮面ライダー』が公開された。封切りを迎えるや否や、3日間で34万5000人を動員し、興行収入は5億4200万円を突破するヒットスタートを飾った。ところが、観客は戸惑いを隠せない様子で──。

「エンドロールを見て驚きました。主演クラスの俳優さんの名前が何人も挙げられていたのですが、どこに出演しているかさっぱりわからなくて。2回見てもわかりませんでした……」(映画の観客)

『シン・仮面ライダー』の主人公、本郷猛/仮面ライダーを演じるのは池松壮亮(32才)。ヒロイン・緑川ルリ子に浜辺美波(22才)、一文字隼人/仮面ライダー第2号には柄本佑(36才)が、それぞれ扮する。

 監督は、エヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明氏(62才)。大ヒットを記録した映画『シン・ゴジラ』(2016年)、『シン・ウルトラマン』に続く新たな“シン”シリーズとあって、製作発表当初から注目を集めた。

「1971年に藤岡弘、さん(77才)が演じた初代仮面ライダーをベースに作られた作品で、庵野監督の、仮面ライダーに対する敬愛の念が随所に感じられます。ファンはもちろん、仮面ライダーを初めて見る人も夢中になれるエンターテインメントです」(映画関係者)

 主演の池松は、「仮面ライダー×庵野監督」の企画を知った段階で、出演を熱望した。

「対面オーディションの期間中、池松さんは中国・上海にいたそうで、スケジュールの都合がつかなかったそうです。それでも『どうしてもオーディションを受けたい』と切望し、後日オンライン形式でオーディションを受け、見事大役を射止めました」(前出・映画関係者)

 柄本も、かねて庵野作品に出演を希望していたという。

「『“庵野秀明監督”を一度でいいから生で見てみたい』と話していただけあり、現場では感動しきりだったようです。監督の希望で当初の予定より大幅に増えたアクションシーンにも、真摯に対応していました」(前出・映画関係者)

 もともと仮面ライダーが好きだったという浜辺は、意外な接点がありヒロインに選ばれた。

「庵野監督が、浜辺さんの所属事務所のカレンダーで彼女を見て、ルリ子役のイメージに合っているとオファーに至ったそうです」(芸能関係者)

 実は、『シン・仮面ライダー』は、公開するまで作品の内容がほぼ伏せられていただけでなく、キャストも池松、浜辺、柄本のほかに、西野七瀬(28才)、森山未來(38才)ら限られた人物しか明かされていなかった。

「政府の男役で竹野内豊さん(52才)、情報機関の男役で斎藤工さん(41才)と、豪華キャストで、さすが庵野監督の作品だと感じました。

 一方、SNSでは、“あの俳優が見つけられなかった”、“あの人って本当に出てた?”と間違い探しのような口コミが広がっており、出演者探しをかねたリピーターが続出しているのです。私も、長澤まさみさん(35才)だけは、かろうじてわかったのですが……」(映画会社関係者)

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