自宅の隣の土地を購入
息子の橋本に“新しい家”について話を聞いてみた。
──役所さんの家の隣に住むと聞いています。
「何とも言えません……。フフフ(笑い)」
──お父さんも息子さん夫婦に近くにいてほしいのでは?
「すみません。なかなか難しい問題で。人に貸すという話もあったので、それも含めて何と話したらいいのか……」
一方、役所に聞くと、事務所を通じて本人がこう語った。
「老後は家族が近くにいるといいと思っていたので、息子夫婦に提案したところ、喜んで、という事になり、とてもうれしく思っております。プレゼントとのご質問でしたが……家賃はしっかり取る予定です」
仮に3億円もの豪邸を生前贈与すると、贈与税や不動産取得税など多額の税金がかかる。
「親が自分の費用で子供の家を建てて、無償で住まわせているというのは、よくあることです。生前に贈与すると税金の負担が大きいため、相続税の負担とし、登記費用や不動産取得税を軽減するのは得策です。息子さんに負担をかけずに親子が近くで暮らすための“不動産王”ならではの戦略ですね」(相続実務士「夢相続」代表の曽根惠子さん)
「明るい老後」の準備は着々と進んでいるようだ。
※女性セブン2023年4月27日号