CMキングやモデル出身の女優として成功している
「朝ドラ」といえば、『ちむどんどん』(同)でヒロインの黒島結菜サン(26才)を支えた川口春奈サンと上白石萌歌サンも“教場育ち”でしたね。おふたりともすでに主演級。川口サンは若かりし頃の主演ドラマの歴史的低視聴率が長年取り沙汰されていましたが2020年、あの沢尻エリカさん(37才)の代役として大河ドラマ『麒麟がくる』(同)で好演して以来、評価が劇的に変化を遂げました。いまやCM女王のおひとりでもあります。
上白石萌歌サンは今年1月期の『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)で、警察幹部の娘ながら、最後は父(片岡愛之助サン・51才)と対峙するという難しい役でありながら、木村ひさしさん(56才)演出のコメディータッチ満載のシーンを先頭で熱演。4月期は山田裕貴サン(32才)主演の『ペンディングトレイン—8時23分、明日 君と』(TBS系)で、なんと「風間道場」組の赤楚衛二サンと「風間教場」組の井之脇海サンと共演。『警視庁〜』では濱田岳サンと共演されていましたから、現場で木村クンとのエピソードがたくさん出ているのかしら……と想像してしまいます。
男性では眞栄田郷敦サン、目黒蓮クン、杉野遥亮サン……と、こちらも説明要らずの主演級俳優さんやジャニーズの演技派といわれている重岡大毅クンや西畑大吾クンが名前を連ねていました。それぞれ本当にたくさんの作品でさまざまな役どころに体当たりで挑んできた皆さんたちなので比較することは難しいのですが、筆頭は目黒蓮クンでしょうか。社会現象となり、テレビ離れが久しい若者たちをドラマに引き寄せた2022年10月期の『silent』(フジテレビ系)での好演は大きかったですよね。あ、この作品も「風間教場」組の川口春奈サンとの共演です。
ほかにも男性では井之脇海サン、矢本悠馬サン、戸塚純貴サンなど個人的に大好きな俳優さんたちがズラリ!
矢本サンは既婚者であり1児のパパで、今年33才になるというのに“弟”や“後輩”はたまた“高校生”がやれちゃう希有なかた。実はCMキングのおひとりでもあります。
そして戸塚サン! 私、彼が出ている作品……というか、ドラマの中で彼を見つけるとすごく幸せな気分になるんですよね。瞬発力があって、コメディー要素のある役が特にお上手。『でっけぇ風呂場で待ってます』(日本テレビ系)は特に好きでした。戸塚サンはオードリーの春日俊彰サン(44才)役でドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)に出演し、南海キャンディーズの山崎静代サン(44才)役の富田望生サンと共演していますよね。
そしてそして岡崎紗絵サン! 『教場II』後は、2022年4月期の『花嫁未満エスケープ』(テレビ東京系)に主演したのをはじめ、同7月期(スタートは6月)の『オールドルーキー』(TBS系)で反町隆史サン(49才)の秘書役を好演し、いっきに顔と名前を知られることに……。赤文字系雑誌のモデル出身の女優さんとしては、近年もっとも成功していらっしゃるのではないでしょうか。今期は『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)で巡査長を演じていらっしゃいます。「風間教場」でのお勉強が役立ちましたね。
最後になりましたが、『教場』シリーズは長岡弘樹さん原作の小説で、小学館文庫で読むことができます。文字で、映像で「風間教場」「風間道場」育ちの“推し”を振り返ったり追いかけたりしながら、引き続き『風間公親-教場0-』をお楽しみください!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2023年5月4日号