とはいえ、松井監督が誕生すれば、どん底にある巨人に光明が見えてくることはたしかだろう。
「原監督は口うるさいコーチは一軍から追い出して、イエスマンばかり置く。昨年は一軍投手コーチだった桑田(真澄)が投手の起用法などで意見していたが、ファーム総監督へ配置転換された。今の投手陣の不調と無関係ではないはずです。
松井が監督になれば、彼を慕う生え抜きコーチが集まるでしょう。筆頭は最も信頼する村田善則(49)。彼をブルペンコーチとして残していることが松井監督を諦めていない証拠だという見方さえある。世代の近い高橋尚成(48)や上原浩治(48)、由伸もヘッド格なら入閣する可能性はある。二岡智宏(47)だってもっとスポットを浴びるはずです」(スポーツ紙デスク)
折しも始球式があった3日のテレビ放送では、高橋(由伸)氏と上原氏が解説を務めていた。「松井監督」の誕生が、低迷する巨人の起爆剤になるのは間違いない。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2023年5月19日号