芸能

さだまさしが47年ぶりに再結成した「グレープ」 相棒・ 吉田政美が初めて明かす「解散の真実」

再結成が話題のグレープの吉田政美さん(左)とさだまさしさん

再結成が話題のグレープの吉田政美さん(左)とさだまさしさん

 デビュー50周年を迎えたシンガーソングライターのさだまさし。伝説のフォーク・デュオ「グレープ」の47年ぶりの再結成も話題となっているが、50周年を記念して文庫化された『うらさだ』(さだまさしとゆかいな仲間たち・著)には、特別企画としてグレープの“相棒”吉田政美が、当事者の目から見たグレープ結成と解散を巡る背景について寄稿している。解散の舞台裏について、吉田が初めて明かす。

 * * *
 もともと、さだとは高校2年の時に知り合いました。松本零士さんの『男おいどん』という漫画がありますよね? 主人公は、古ぼけた四畳半の下宿に住んでいますが、あいつの住んでいた市川の下宿は、まさに『男おいどん』の世界。1カ月くらい、その下宿に転がり込んで、一緒に暮らしたこともあります。

 下宿近くの定食屋さんで、一緒にアルバイトもしました。そのあと、大学に進んださだは、体を壊して20歳の時に長崎に帰郷。私はプロのバンドで活動していたのですが、途中で嫌になり、何もかも投げ出して、さだのところへ逃げ込みます。

 本人に直接確認したことはありませんが、さだはいずれ、音楽活動をひとりでやろうと思っていたようです。その準備もしていました。そこに私が転がり込んできた。

 高校時代から音楽の話をさだとしていました。あいつの作った曲を「これはいい」「これはどうか」と私がジャッジすることも多かった。多分、世間の反応を、私に見ていたのでしょう。

 そうこうしているうちに、さだから、「2人でやらない?」と誘われ、グレープが誕生したのです。そのあとの活動の経緯は、皆の知るところですが、なぜ解散したかについては、あまり正確に伝わっていないかもしれませんね。

 グレープ結成後、私たちは忙しくなりすぎて、さだはまた体調を崩してしまった。それで、しきりに休養したがっていたのだけれど、ノリノリの時期だったから、当時のレコード会社はそれを許してくれなかった。

 それで、グレープの活動を終わりにするしか、さだには休養する手段がなかったんです。これがいちばんの理由です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン