一方、小泉純一郎・元首相のスピーチは、「ある突出した点」が学ぶべきポイントになっているという。
「彼の演説を分析すると、一文が短く、理解しやすい構成をとっています。また、聴衆とのコミュニケーションの意志が伝わってきます。『です、ます口調』と『である口調』が混ざっています。たとえば、『〇〇は〇〇を選んだ!しかし、〇〇したじゃないですか?だから、変えないといけない。今回の選挙では〇〇を〇〇したいんです 』といったように、丁寧に『です、ます』で話す中に『そう思う!』『だから変えないといけない!』といったような強いフレーズが入ってくる。
これは、いわゆる答弁書を読んでいる、という言葉ではなく、自分の心の奥底から出てきたリアルな言葉に聞こえます。また、『そうですよね?』『わかりますか?』という言葉を加えることで、一方的に話しているのではなく、聴衆とコミュニケーションを取ることができている。こういったポイントで、小泉さんは見ている側を巻き込む力があったのだと思います」
次の解散総選挙に向け、政治家の行列が絶えることはなさそうだ。