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【東京・恵比寿 山本商店】イタリアのバールみたいな恵比寿の角打ち「ジム帰りにここで飲むのが明日への黄金ルート」と客が笑顔

 JR恵比寿駅から駒沢通りを代官山に向かって5分、ビルの地下で商う『山本商店』。階段をトントンと降りると入り口脇に角打ちスペースがあり、店内は蔵のようにびっしりと酒瓶が並ぶ。

駒沢通りに面したビルの地下1階に店はある

駒沢通りに面したビルの地下1階に店はある

「酒棚や冷蔵庫から飲むお酒を探してくるのはさ、これはもう本当に宝探しの気分で面白い。この店は、宝の山なのよ」(50代の常連) 

 創業70年の老舗。酒屋になる前は、豆や塩を売る乾物屋だった。最初は通りに面した1階が店だったが、ビルを建てたときに地下1階に入った。

 角打ちを始めたのは案外最近で、15年前。

「お客さんに『ここで飲めますか?』と聞かれたときに、ああ、できるなあと思って、『いいですよ』と応えたのが始まりです」と3代目店主の山本善一さん(48歳)。

 客の要望には、基本的に「いいよ」と応じるのがこの店の信条だ。

「来てくれたお客さんに『こんなところで、飲めるんだよ』と口伝えしてもらえるのは、嬉しいですね。やっぱり、店が地下なんでね。ふらっとは入りにくいだろうし」(店主)

店の入り口手前にある角打ちスペースでは、連日客らの笑顔が弾ける

店の入り口手前にある角打ちスペースでは、連日客らの笑顔が弾ける

 界隈はアパレル系などの会社も多い。そのうち、「うちの会社の会議室でちょっとしたパーティやるから、お酒とおつまみを入れてくれないか?」、「ビールサーバーを貸してくれないか?」などという注文が増えていった。応えているうちに、今のような開かれたムードが出来てきて、いろんな人が好奇心で階段を降りてくるようになったという。

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