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ヤクルト・村上宗隆、WBCで大谷翔平の影響受けて見失った“本来の自分のバッティング”

今シーズン前半は苦しんだヤクルト・村上宗隆(時事通信フォト)

今シーズン前半は苦しんだヤクルト・村上宗隆(時事通信フォト)

 今シーズン、巨人・岡本和真(27)とヤクルト・村上宗隆(23)の成績には大きな開きが。ともにエンゼルス・大谷翔平(29)から影響を受けているというが──。【前後編の後編。前編・岡本和真編から読む

 WBCで大谷から大きな影響を受けたのがヤクルトの主砲・村上だ。昨シーズン、本塁打の日本選手最多記録を塗りかえ、三冠王に輝いた村上は、WBCで4番を任されるも不調が続いた。今シーズンが始まった当初も本調子とはほど遠く、特に4月は打率.152、本塁打1本、打点10と振るわなかった。

 思わぬスランプには、こちらも大谷から受けた「衝撃」が影響しているようだ。スポーツ紙デスクが語る。

「WBCの壮行試合前、バンテリンドームのフリーバッティングで大谷は推定飛距離160mの特大弾をかっ飛ばしましたが、その際に西武の源田壮亮(30)から『負けたっしょ?』と問われた村上は悔しそうな表情を浮かべていた。規格外の一発を見て、三冠王の自信が揺らいだのかもしれません。図太くマイペースが持ち味の岡本は大谷を憧れの存在と見ていたが、闘争心が強い村上は“勝ちたい”という気持ちが強かっただけにへこんでしまったのでしょう」

 岡本同様、村上も大谷から食事法やトレーニング法を伝授されたが、繊細な面も持ち合わせているため、取り入れ方に苦慮したようだ。

 落選に終わった今夏のオールスター期間中、村上は『S-PARK』(フジテレビ系)のインタビューに答え、こう明かしている。

〈WBCで大谷翔平さんや吉田正尚さん、ダルビッシュさんなど、色々な方のトレーニングを見て、僕はこうやったほうが良いのかな、もうちょっとこうしたほうが良いのかなって。その中で色々なところに手を出していくうちに、何が正解かわからなくなってしまった〉

 前出のスポーツ紙デスクが内幕を語る。

「村上はもともと体幹や下半身強化のトレーニングを中心に取り組んでいたが、WBC後に筋力をアップするトレーニングを取り入れて、体のバランスを崩しました。しかし5月途中からは元のトレーニングに戻したらしい。その結果、村上は7月に7本塁打、8月は3試合連続本塁打を放ち、調子を取り戻しつつある。もちろん大谷から学んだことで現在も取り組み続けているものもあるでしょうが、“本来の自分のバッティングはどういうものか”を考え直す良い機会になったのではないか」

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