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《爆風スランプ・パッパラー河合》「奇天烈じゃないと同期の米米CLUBより目立てなかった」苦節時代に書いた『Runner』誕生秘話

作曲家のパッパラー河合さん

パッパラー河合

 1980年代から1990年代にかけ『Runner』『旅人よ〜The Longest Journey』というヒット曲で世間にも広く知られることとなったロックバンド『爆風スランプ』。バンドのギタリストでもあり、ポケットビスケッツの楽曲も手掛けた作曲家のパッパラー河合さん(62)。現在も、ライブイベントへの参加や、楽曲提供など精力的な音楽活動を行っている。今回は、河合さんにバンドを始めたきっかけと、ブレイクまでの苦労話を語ってもらった。【前後編の前編】

──ギターを始められたのはいつからですか?

「ギターを弾き始めたのは中1の頃で、ちょうどフォークブームだった。でもずっとフォークギターでプログレ(注:プログレッシブ・ロック)を弾いていたんです。高校を出て19歳で中野(サンプラザ中野くん)とバンドを組んでからずっと音楽は続けていますね」

──最初に組んだバンドが、爆風スランプだったのですか?

「初めは千葉にある高校の先輩と同級生の3人で『スーパースランプ』っていうバンドを組みました。『EastWest(イーストウェスト)』というヤマハが主催の音楽コンテストに参加したら、結成1年くらいなのに決勝大会まで進んだ。その時の会場が中野サンプラザだったので、その時から彼はサンプラザ中野って名乗りだしたんですよ(笑)」

──歴史ある名前だったのですね。

「もしかしたらプロになれるんじゃないかって勘違いをして翌年もコンテストに出た。そうしたら次は準優勝したんです。プロを目指すために大学を辞めちゃったけど、なかなかうまくいかない。でも優勝した『爆風銃(バップガン)』というバンドと合体したおかげで、1年後にデビューが決まったんです」

──ほかのバンドと比べて、リズム隊の演奏力が際立っていました。

「ベース(江川ほーじん・元メンバー)とドラム(ファンキー末吉)は、コンテストで優勝したバンドのメンバーだったんです。だからリズムセクションは凄いんですよ。例えるなら、今だと『ゲスの極み乙女』みたいなグルーブがあるバンドなんじゃないかな(笑)」

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