留任が見込まれる、3年契約2年目の原辰徳監督(時事通信フォト)
Bクラスで監督留任ならコーチ人の入れ替えは必須
過去50年、巨人でBクラスに落ちながら、監督を続けた例は7回ある。
1975年、就任1年目の長嶋茂雄監督が球団史上初の最下位になると、関根潤三ヘッドコーチは翌年に二軍監督、宮田征典投手コーチは二軍投手コーチに降格となった。1979年、江川卓の「空白の1日」騒動もあって5位に沈むと、国松彰打撃コーチが退団した。
1991年、前年の日本シリーズで西武に4連敗した影響もあったのか、藤田元司監督が初のBクラス(4位)に転落。連覇を支えてきた近藤昭仁ヘッドコーチ、松原誠打撃コーチが辞任した。1997年、長嶋茂雄監督が清原和博やエリック・ヒルマン、ルイス・サントスなど30億円補強を敢行しながら4位に終わると、オフに角盈男投手コーチが退団、高田繁外野守備走塁コーチは翌年、二軍監督に回っている。
「原監督が初めてBクラスになった2006年も近藤昭仁ヘッドコーチが辞任し、岸川勝也打撃コーチが二軍に回っています。高橋由伸監督で4位になった2017年も尾花高夫投手コーチが退任し、江藤智打撃コーチが三軍監督になりました。2022年に4位になると、村田修一打撃兼内野守備コーチが辞め、桑田真澄投手チーフコーチはファーム総監督に回り、元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチは作戦兼内野守備コーチに格下げになりました」
このようにBクラスになって監督が辞任しないとなれば、コーチ陣の入れ替えは必須になる。