岡本和真は自己最多の41本塁打をマークしている
ヘッドコーチは辞任か降格が既定路線か
「過去の例ではヘッドコーチを置いていた場合、Bクラスに落ちたらほとんど辞任、もしくは二軍へ降格になってきました。同じ地位に留任したのは高橋由伸監督の時の村田真一ヘッドだけです。また、その年の打撃成績、投手成績が悪ければ各部門の担当コーチが責任を取っている。昨年はチーム打率、防御率ともにリーグ最下位でしたから、村田コーチが退任、桑田コーチがファームに行った。以上を踏まえると、今年は阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが責任を取る可能性が大いに考えられます」
現在の巨人は、チーム打率はリーグトップと打撃面は好調だ。アーリーワークなどを取り入れた大久保博元打撃コーチの指導もあってか、秋広優人や門脇誠が成長している。ベテランの坂本勇人も開幕時の不調を乗り越え、規定打席に到達して打撃ベストテン入りした。岡本和真は自己最多の41本塁打をマークしている(記録はいずれも9月21日現在。以下同)。一方、防御率はリーグ5位と振るわない。
「阿波野秀幸投手コーチが1年でお役御免、あるいはファーム降格の可能性はあるでしょう。9勝を挙げている山崎伊織、8月の一軍復帰後に好投を続ける赤星優志は二軍落ちした時、桑田真澄ファーム総監督の助言で蘇っており、来季再び桑田氏が一軍投手コーチに返り咲くかもしれません。
本当は、原監督より年上でモノを言える“外部の力”を取り入れることが求められる。第二次原政権の2007年、黄金時代の西武の三塁コーチャーだった伊原春樹氏がヘッドコーチになり、5年ぶりに優勝をしています。しかし、原監督が既に65歳ですから、それ以上の高齢の人にコーチ業は体力的に厳しいという現実もあるでしょう」