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【巨人監督が阿部慎之助に】現役時代は慕われるも指導者になり豹変 「全員罰走」など“昭和の野球”回帰で令和の若手はついてくるか

巨人新監督の阿部慎之助(時事通信フォト)

巨人新監督の阿部慎之助(時事通信フォト)

 巨人の原辰徳監督(65)の今季限りで退任が決まり、来季からは阿部慎之助・一軍ヘッド兼バッテリーコーチ(44)が監督に昇格して指揮を執る。2年連続Bクラスに終わるという苦境のなか、人心一新で名門球団は立ち直れるのか。阿部氏は早くから後継者の最有力候補とされてきたが、関係者の間では期待と不安が交錯している。

 昨年11月に阿部氏が原・巨人のヘッドコーチに就任した際、本誌・週刊ポストの取材で巨人の大物OB・広岡達朗氏に「原監督の下で阿部ヘッドは勉強になるんでしょうか?」と質問をぶつけた。すると広岡氏は「阿部が原監督を見て勉強になるところがあると思う? 原が(阿部に)教えられることは何もないよ」と即答した──。

 原監督・阿部ヘッドのコンビで戦った今季、チームは浮上しなかった。昨年と同じ4位で終了。3年連続のV逸となり、2年連続でクライマックスシリーズ進出を逃した。同一監督での2年連続Bクラスは、巨人軍史上初の事態だ。

 原監督は今季が3年契約の2年目。あと1年、原-阿部体制で戦うと見られていたが、今季最終戦を前にして原監督が退任し、後任に阿部氏の昇格が決定した。「来季のことは真剣に考えなければいけない」と発言していた山口寿一オーナー(読売新聞グループ本社代表取締役社長)も、原監督の下で次期監督は育たないと判断したのだろうか。巨人担当記者はこう言う。

「阿部ヘッドが兼務するもうひとつの肩書きがバッテリーコーチです。しかし、打撃を優先して大城(卓三)に先発マスクを被らせてきた原監督に対し、一度も有効な進言ができなかった。かといって、ベンチに座り続けた小林(誠司)を育てるわけでもない。原監督のイエスマンと揶揄され、ヘッドコーチとバッテリーコーチ、どちらの役割も果たせていないという批判の声はありました」

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