♦若い頃は独自に「ビニ本」を研究

あの歌声をもう一度聞きたかった(時事通信フォト)

あの歌声をもう一度聞きたかった(時事通信フォト)

 谷村さんに子供ができてからはビニ本収集家としてのエピソードも封印されてきたが、2015年にTBSラジオ『たまむすび』に出演したときにビニ本について再び言及したことが話題を呼んだ。

「司会の玉袋筋太郎にビニ本収集家だったことを振られると、谷村さんは最盛期には5000冊ものビニ本を所有していたことを明かしました。コレクションするきっかけになったのは谷村さんが東京に出てきたばかりの頃、友人とビニ本ショップを訪れたこと。

 店のなかに所せましと並ぶビニ本に興奮した谷村さんを店長が気に入り、その後も通っていたら店番を任せられるようになった。谷村さんは熱心に働きながら、各出版社のビニ本を研究。自身が『これは売れる』と思ったものは、ラジオで『このビニ本がすごいぞ』とリスナーに教えていたことも明かしました」(スポーツ紙芸能担当)

 単なる「買い手」ではなく、「売り手」でもあった谷村さん。店で売れ残ったビニ本を「持って帰ってくれ」と言われ、気づいたら自宅には5000冊も溜まっていたという。

「処分に困った谷村さんは、千葉真一さんがアクション俳優を育成するために立ち上げた『ジャパン・アクション・クラブ(JAC)』に送ることを思いついた。当時のJACは創成期で、男性がほとんど。合宿の時に困るだろうということで200冊ほど送ったところ、真田広之氏から『なによりうれしいです!』と連絡がきたといいます」(同前)

 日本の芸能界を支えた名優たちのほっこりするエピソードだ。谷村さんの粋な計らいをJACのメンバーは覚えているのだろうか。当時を知るJAC関係者はこう語る。

「覚えていますよ(笑)。志賀高原の合宿所に突然、大量に送られてきた。みんなで回し読みしていました。谷村さんを『ありがたい、ありがたい』と崇めていましたよ」

谷村新司さんの歌は日本人の心に響いた

谷村新司さんの歌は日本人の心に響いた

再結成したALICEで武道館コンサートを行った(2009年、写真/女性セブン)

再結成したALICEで武道館コンサートを行った(2009年、写真/女性セブン)

笑顔が印象的な人だった(写真/女性セブン)

笑顔が印象的な人だった(写真/女性セブン)

ALICEでは数々のヒット曲を飛ばした(2009年、写真/女性セブン)

ALICEでは数々のヒット曲を飛ばした(2009年、写真/女性セブン)

24時間テレビで作曲した『サライ』は大ヒット(2008年、写真/女性セブン)

24時間テレビで作曲した『サライ』は大ヒット(2008年、写真/女性セブン)

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱親方と白鵬氏
旧宮城野部屋力士の一斉改名で角界に波紋 白鵬氏の「鵬」が弟子たちの四股名から消え、「部屋再興がなくなった」「再興できても炎鵬がゼロからのスタートか」の声
NEWSポストセブン
環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(22)
《不敵な笑みでテロ組織のデモに参加》“環境少女グレタ・トゥンベリさん”の過激化が止まらずイギリスで逮捕「イスラエルに拿捕され、ギリシャに強制送還されたことも」
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン