向井理演じる孔明はお経のようなラップを披露(c)フジテレビ
また渋江は本作以外でも『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』(NHK)にて演出を担当した「逃走の道」ではコウメ太夫を主演に抜擢したり、『江戸川乱歩短編集』(NHK)の「屋根裏の散歩者」では柔道家の篠原信一を起用したり、異分野のタレントを作品の重要な役どころに積極的に起用している。
「既に1個何らかの軸を持っている方じゃないですか。演技の中でその人が持っているものが出てくるのがすごくいい。他の舞台で活躍している分、自然とその人の生き様が出る。だから、込み入った演技指導をすることはなく、まずはそのままやってもらう。そうすると大抵うまくいきますね」
向井理演じる孔明はKABE太人(宮世琉弥)とのラップ対決(第4話)で「お経みたい」と評される独特なラップを披露している。元々は事前にラップ歌唱の部分はレコーディングを済ませていたが、向井ら役者陣の提案で生歌で収録したという。
「『当日ちゃんとステージでやりたい』という意見が出て、それはもう大歓迎ですと。ラップはKICK THE CAN CREWのLITTLEさんに監修として入っていただきました。孔明のお経ラップにかんしては、まずは向井さんにお経のようにそのままやってもらって、それをこちらで微調整していった感じでしたね」