有名人の結婚というニュースが流れると、SNSはお祝いのメッセージであふれかえるのが通常だ。ところが、組み合わせが年の差カップルだと、途端にネガティブな反応が漂い始める。もちろん、年齢だけで物事を決めつけるのは、現代の社会通念としては褒められないことだろう。それでも否定的な反応が出てしまう背景には、何があるのだろうか。ライターの宮添優氏が、年の差交際や結婚が続かなかった、または続けられている理由について当事者に聞いた。
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お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気(37歳)と、タレント・奥森皐月(19歳)の「年の差婚」が話題になった。二人の出会いは、岩井がレギュラー出演中の『おはスタ』(テレビ東京系)に、当時13歳だった奥森が「おはガール」のメンバーとして参加したことだったという。民放キー局の芸能デスクが声を潜める。
「この年の差婚についてネット上の反応は、(岩井の)事務所の予想通りのものだったようです。未成年の奥森に岩井が手を出していたのではないか、という疑惑から、あるフェミニストは、年長者が少年少女を手なずける “グルーミングの可能性が高い”と過激な指摘までしていました。岩井は、奥森が18歳で成人になってから交際したと説明しているようですが、事務所関係者からは”あまり年の差婚を強調しないで”と芸能記者へのお願いまでありました」(民放芸能デスク)
振り返れば、芸能界での「年の差婚」はさほど珍しいことでもない。岩井と奥森の結婚報道の際にも、X(旧Twitter)上で再び話題になったのが1998年、40歳だった歌手の高橋ジョージと結婚したタレントの三船美佳だ。のちに三船は33歳で離婚するが、16歳だった結婚時には、手放しでお祝いという雰囲気になりづらかった。他にも「年の差婚」芸能人は存在するが、男性がかなり年上で、かつ、女性が婚姻可能な年齢に達しているとはいえ、世間的に見れば「若すぎる」パターンはバッシングを浴びやすい。
中高生時代に交際した社会人彼氏がプチストーカー化
一般社会でもこのパターンの交際や結婚は「あまり歓迎されない」と話すのは、中高時代に10歳以上、年齢の離れた男性との交際経験を持つ、都内在住の会社員・森田ひかりさん(仮名・30代)だ。
「私が中学生の頃、初めて付き合ったのが当時20代前半だった社会人の彼でした。出会いは”出会い系サイト”だったので自慢はできませんでしたが、お酒も飲むしタバコも吸う、車も運転できて、同世代とは違う大人な感じに惹かれました」(森田さん)
最初の数ヶ月間は楽しい交際が続いていたが、その後、森田さんが高校進学をするとなった際、森田さんは男性に驚くようなお願いをされ、一気に冷めたという。