年間およそ10億円の機密費
河村氏によると、官房機密費は年間10億円ほどあり、毎月1億円ほど内閣総務官が引き出して官房長官室の金庫にしまうという。そこから官房長官が取り出して様々な用途に使うという。
使途を決めるのは誰なのか。河村氏は自身の経験をこう証言した。
「麻生内閣は首相自ら色々と仕切るタイプだったから、彼からよく指示があった。あそことあそこに(機密費を)渡してくれと。
首相官邸の内部に首相の執務室と官房長官室を直接結ぶ通路があります。官邸詰めの記者たちに見えないところを通って行き来する。そこを通って頻繁に会っていた。そのくらい密接に意思の疎通を図らないと、官房長官は務まりません」
12月4日(月)発売の週刊ポストでは、このほか「歴代官房長官の機密費の引き継ぎ」や「プーチン氏に関する機密費の使い途」「馳氏と一緒に訪れたハンガリーでのエピソード」などを河村元官房長官との一問一答で詳しく報じている。
“政治とカネ”の大きなタブーとされる機密費についての重大な証言と言えるだろう。