スポーツ

【マスコミ嫌いのスターを振り向かせた】大谷翔平の“女性番記者”がロス有力紙から突然解雇、何があったのか

晩さん会でスピーチする大谷翔平(時事通信フォト)

晩さん会でスピーチする大谷翔平(時事通信フォト)

「日本の皆さんが、毎日限りない情熱的な応援をしてくださることが、プレーの原動力になっています」──全米野球記者協会主催の晩さん会に出席した大谷翔平(29才)が、流暢な英語でそうスピーチすると、会場は大きな拍手に包まれた。昨シーズン、アジア人初のホームラン王に輝き、投手としても10勝を挙げ、自身2度目のMVPを獲得した大谷は、光沢ある黒のタキシードに蝶ネクタイというフォーマルな装いで登場。その佇まいはユニホーム姿と同じくらいキマッていた。

 昨年12月、6年間在籍したエンゼルスから、同じロサンゼルスを本拠地とするドジャースへと大谷は移籍した。

「現在、大谷選手はドジャースタジアムでトレーニングに励みながら、合間にCM撮影などをこなす忙しい日々を送っているそうです。昨年11月にMVPの受賞が決定して米国のテレビ番組にリモート出演した際は、顔まわりがだいぶふっくらした印象でしたが、先日の晩さん会のときは顔の肉が落ちて引き締まっていました」(在米ライター)

 ドジャースの開幕カードは、韓国・ソウルで3月20?21日に2試合が予定されている。

「対戦チームのサンディエゴ・パドレスに2人の韓国人選手が在籍しており、凱旋試合の意味合いが強かった。それが、ドジャースに大谷選手が加入したことでチケットは一気にプラチナ化。韓国で大争奪戦となり、1月26日の夜にネット上で発売されると、たったの8分で完売しました」(スポーツ紙記者)

 昨年9月に右肘を手術した大谷は今季、二刀流を封印して打者に専念する。そんな中、気になるニュースが報じられた。

 1月23日(日本時間24日)、カルフォルニア州で発行されている日刊紙「ロサンゼルス・タイムズ(LAタイムズ)」が、報道部門の115人を大量解雇したことを発表したのだ。同紙は142年の歴史を持つ全米屈指の有力紙で、メジャーリーグについては、地元・ロサンゼルスを本拠地とするドジャースとエンゼルスを中心に報道している。解雇されたうちの1人が、サラ・バレンズエラさんという女性記者だった。

 日本のような終身雇用の文化がないアメリカでは、企業側からの解雇や、従業員による自主退社が頻繁に行われる。サラさんの突然の解雇も“よくあること”なのだが、エンゼルスファンやメディア関係者の間では、衝撃をもって受け止められたようだ。

「彼女がLAタイムズで働き始めたのは2022年6月から。彼女の名前が野球ファンに広まったのは、エンゼルス担当となり、大谷選手にハマったからです。サラさんは着任当初から大谷選手に食い込もうと必死で、日本語も熱心に勉強していました。明るく前向きな性格と粘り強い取材姿勢によって大谷選手にも認知された異性記者として、同業者からの評価も高かった」(米メディア事情に詳しいジャーナリスト)

 サラさんは、退職後の1月26日(同27日)に米国の野球専門番組にゲスト出演し、次のように語っている。

「エンゼルス番になって最初に聞かされたルールは、“大谷選手は1対1のインタビューは受けないから、(単独で)彼に話しかけに行かないように”というものでした」

 記者泣かせでもあった大谷のニュースをファンに届けようと、サラさんは奮闘した。

「“話しかけるのは禁止”なのに、お構いなしに“ハーイ”とあいさつしに行く姿勢と、男性ばかりの記者の中で、彼女ならではの目線で物おじせずに質問するので、大谷選手の印象に残っていたと思います。

 サラさんは大谷選手の一挙手一投足に目を光らせ、彼に関する情報をSNSで頻繁に発信していました。たとえば、昨年2月に大谷選手が自身のインスタグラムで自主トレの映像を公開したときには、すぐにサラさんも反応してSNSでそのことを広め、大きな反響がありました。

 昨年9月には、チームの集合写真の撮影時、大谷選手のユニホームを着たチーム関係者が紛れ込むという“影武者”騒動をいち早く見抜きました。常に大谷選手の存在に気を配っていた証拠なんでしょう」(前出・ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン