“オオタニ効果”の効能

 大谷を見守ることで体にも心にも前向きなエネルギーがチャージされる──“オオタニ効果”は大規模調査でも証明されている。

 筑波大学が全国60市町村の2万1317人の高齢者を対象に「現地観戦」及び「テレビ・インターネット」でスポーツを観戦する頻度と、うつ傾向との関連を調べたところ、スポーツを現地やテレビで観戦する高齢者は、まったく観戦しない高齢者よりうつ傾向のリスクが3割も低かった。調査を行った同大学体育系助教の辻大士さんが語る。

「対象者の運動習慣の有無にかかわらず、スポーツを観戦する頻度が高い人ほどうつのリスクが少ないことがわかりました。

 スポーツ観戦を楽しむ人ほど地域に愛着や信頼を持ち、友人と会う頻度が高い傾向にあり、それゆえコミュニケーションの頻度が増加した結果、うつのリスクが低くなったと考えられます。特に野球は、週に一度しか試合がないサッカーやバスケットボールなどと違い、ほぼ毎日試合があります。さらに大谷選手はほぼ毎日出場して活躍するうえ、スキャンダルとも無縁であるため気がかりなく応援でき、より健康効果が高いといえます」

 私たちを心身共に満たし、健康にしてくれる“オオタニサン”の活躍ぶりを200%楽しみたい。

※女性セブン2024年3月14日号

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