重ねるが世代の問題でも地域の問題でもなく、町長個人の行動が大勢の職員を苦しめ、声を上げなければならないほどに追い詰められるという最悪の事態を招いてしまった。時代のブラッシュアップ、アップデートを以前からルポルタージュやコラムを通して伝えてきたが、町長の場合はどちらかというと思想家ウィリアム・ジェームズ言うところの、
〈思考が言葉となり、言葉が行動となり、行動が習慣となり、習慣が人格となり、人格が運命となる〉
に尽きるように思う。世代や地域、男性女性関係なくこうした「運命」にならぬよう、他山の石としたい。
【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)/日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経て、社会問題や社会倫理のルポルタージュを手掛ける。