何カ所も火の手が上がり煙に覆われる神戸市上空[時事通信ヘリより]

直下型だった阪神・淡路大震災で何か所も火の手が上がり煙に覆われる神戸市上空。(兵庫県/1995年、時事通信フォト)

 このように、一定の地域で集中的に地震が発生することを「群発地震」という。千葉県東方沖の群発地震について、東京大学地震研究所教授の小原一成さんが解説する。

「陸側のプレートがゆっくりとずれ動く『スロースリップ』という現象によって、群発地震が起きたと考えられます。この現象は、千葉県東方沖の周辺で5〜6年周期で繰り返し起きています。過去のケースでは最大震度5を観測し、断続的に数か月地震が続いたこともあります」

 東海大学と静岡県立大学で客員教授を務め、日本地震予知学会の会長でもある長尾年恭さん(地震予知学が専門)は、「今年はより一層警戒を強める必要がある」と指摘する。

「千葉県の房総半島沖では、1912年、1950年、1987年にM6以上の地震が発生しています。注目すべきは、この3つの地震のインターバルです。いずれも37〜38年の間隔で繰り返しているんです。偶然との見方もありますが、今年は前回の発生からちょうど37年目に当たります」

 37年前に起きた「千葉県東方沖地震」はM6.7で、千葉県の広範囲で震度5を記録。2名の死者と144名の負傷者を出した。沿岸地域を中心に道路の陥没や液状化現象も発生し、一部が損壊した建物は6万棟を超えた。さらに、着目しなければならないポイントもある。M6.2→M6.3→M6.7と、地震の規模が大きくなっているため、次の地震はM7クラスになるとの見方もあるのだ。そうなれば関東の広い範囲で被害が発生する。

都心の11区を震度7が襲う

 だが、本当の恐怖はその後に訪れる。

「万が一、M7クラスの地震が発生すれば、プレートが刺激されて首都直下地震が誘発されることも考えられます。政府の地震調査委員会は千葉県東方沖で発生している“5〜6年周期のスロースリップ現象”についての見解は発表していますが、この“37〜38年周期”の地震についてはなぜか言及しない。不安を煽り混乱を招きたくないという考えがあるのかもしれませんが、関東在住のかたは頭に入れておいてもいいのではないでしょうか」(長尾さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン