小泉氏は「(総裁選の話は)全然出てない」と煙に巻いた
解散総選挙、内閣改造・党役員人事への影響は
岸田首相は6月解散でイチかバチかの総選挙に打って出る可能性が囁かれる一方、国会閉会後(会期は6月23日まで)、内閣改造と党役員人事を行ない、後見人の麻生太郎・副総裁と茂木敏充・幹事長を退任させ、内閣も一新するシナリオもある。首相周辺には、「岸田総理は国民の人気が高い小泉進次郎、石破、河野太郎の小石河トリオを党役員や有力閣僚に起用して総裁選に出馬できないように封じ込めるつもりだ」という見方もある。
小泉元首相ら重鎮からすれば、会合が報じられることで自分たちの手のなかに「石破カード」があることをアピールして岸田首相にプレッシャーをかけるとともに、石破氏がポスト欲しさで岸田首相の“入閣要請”に応じないよう釘を刺す意味合いもあったのか。会合後の小泉氏は「(総裁選の話は)全然出てない」と煙に巻いたが、総理時代の総選挙で自民党を空前の大勝利に導いた小泉氏の政局勘は、今も永田町の住人たちに恐れられている。
