芸能

【徳光和夫が語る認知症の妻との日々】結婚後初めての“カミさん孝行”「彼女より一日でも長く生きて看取ってから逝きたい」

徳光和夫が明かす

徳光和夫が“カミさん孝行”を明かす(撮影/関谷知幸)

 フリーアナウンサーの徳光和夫(83才)が、同い年の妻の異変に気づいたのは5年ほど前のこと。妻は初期の認知症と診断されたのだ。そして、今年に入ってからは、妻が「ちょっとジャガイモを買いに行ってくるわね」と言って家を出てから3時間以上経っても帰ってこないという事態が発生。徳光は警察に通報し、捜索が始まろうとしたその時に妻が帰宅。事なきを得たが、この出来事は夫婦の関係性を改めて見つめ直すきっかけになったという。【前後編の後編。前編から読む

看板娘だった妻に3回フラれた

 徳光が日本テレビに入社したのは1963年。当時、同い年の妻は東京・麹町の日本テレビ社屋近くにある喫茶店『アンテナ』の看板娘だった。

 その後、彼女は日テレの看板料理番組『3分クッキング』のアシスタントになり、局内を頻繁に訪れていた。

「明るく活発な彼女に徳さんが一目惚れして、日テレの先輩社員の取り持ちでデートに誘うも、3回連続で断られたそうです。それでも何とかデートにこぎつけると、庶民的で不器用な徳さんを彼女が放っておけず交際が始まり、ふたりが共に24才のときに結婚しました」(日本テレビ関係者)

 その後、2人の男児に恵まれた徳光は同局の『ズームイン!!朝!』などの人気番組で脚光を浴び、1989年にフリーに転身。人気アナとして多忙を極め、たまの休日は趣味のギャンブルに興じて家に帰らなかった。主のいない徳光家を切り盛りしたのは、間違いなく妻だったと本人も認める。

「ぼくは“宵越しの金を持たないタイプ”で自分がいくら稼いだかも知らず、お金の管理は妻に任せきりでした。彼女はぼくが知らないうちに貯金をして茅ヶ崎に家を建て、八ヶ岳に別荘を購入してくれました。子育ても含めて、家のことはすべて妻に頼る一方で、ぼくは自分が稼いだお金を国に還元しようとギャンブルに励みました(笑い)」(徳光・以下同)

 現在、息子たちは独立し、夫婦はふたり暮らし。

 徳光は80才を超えても意気軒昂で、『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)などの人気番組で活躍するが、認知症の症状が進む妻との生活には変化がみられる。

「妻は長いこと『男子厨房に入るべからず』という考えで、男性が台所に入るのを本当に嫌がりましたが、現在はぼくが炊事場に出入りし、ゴミ出しをしています。これまで妻に甘えていたものですから、最初はゴミを出す日が決まっていることすら知りませんでした。

 でもいまは毎週火曜と金曜に燃えるゴミを有料の黄色い袋に入れ、ゴミ集積所に持っていくのが仕事。もともとぼくの実の母・フサコがズボラで家事が苦手なことを妻は身に染みて知っているから、ぼくがゴミ出しを始めると『フサコさんの息子にこんなことができるとは思わなかった……』とつぶやき、信じられないくらい褒めてくれます」

 家事経験のない徳光が見よう見まねで始めた妻のサポート。当初は3分以上かかっていた布団の上げ下げも、いまでは1分20秒でできるまで上達したという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン