大腸憩室炎の内視鏡

大腸憩室炎の内視鏡

 その治療の過程で膿瘍が大きくなる症例もあるが、そのときはドレナージ(体外から針を刺して膿をだす)を行なう。他に腸穿孔で腹膜炎合併もあり、そうなった場合は緊急手術になる。

「腹膜炎を起こしている場合は腹腔内を大量の生理食塩水で洗います。さらに炎症が起こっている腸の両側を切り、その片側、もしくは両側の断端を用いて人工肛門を造設します。回復具合によっては人工肛門を外すこともできますが、中には人工肛門のままになってしまう症例もあります」(大熊医師)

 大腸憩室出血、大腸憩室炎はともに再発率が高い。今のところ、憩室の予防法はないが、喫煙や肥満などが大腸憩室炎の発症リスクとされている。また鎮痛剤と抗血栓薬の服用は出血のリスクを高めるので、憩室がある場合は留意しておいたほうがよい。

取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2024年6月21日号

大熊誠尚・慈恵大学病院下部消化管外科医師

大熊誠尚・慈恵大学病院下部消化管外科医師

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