スポーツ

【完全復活への道半ば】登板回避の巨人・菅野智之に“V9のエース”から「勝ってほしいゲームで勝っていない」と厳しい評価

まだ険しい道のりが菅野智之を待ち受けているようだ

まだ険しい道のりが菅野智之を待ち受けているようだ

 6月23日のヤクルト戦で、予告先発の菅野智之(34)が直前で腰痛を訴えて登板を回避した。昨年までの不振から、今季は「完全復活」ともいわれていたが、まだ険しい道のりが菅野を待ち受けているようだ。

 菅野の登板回避で急遽、代役として先発マウンドに上がったのはドラフト5位の新人・又木鉄平(25)だった。4回途中2失点で降板すると、赤星優志(24)、船迫大雅(27)、高梨雄平(31)、ケラー(31)、バルドナード(31)の継投で逃げ切った。

 交流戦後、再開されたペナントレースのヤクルト戦で3連敗をなんとか阻止できたわけだが、巨人V9時代に“エースのジョー”と呼ばれた城之内邦雄氏は手厳しい。

「かつてエースと呼ばれた菅野に連敗をストップしてもらいたかったね。5月にも体調不良で出場選手登録を抹消されているが、中6日のローテーションを守れないのは論外だね。坂本(勇人、35)も二軍落ちしたが、ジャイアンツの選手層が薄い証拠。先発ローテーションやスタメンをケガなどで外れると、次に控えている選手にその座を奪われるのがジャイアンツだった。だから違和感があるとか、ケガをしている時ほど頑張って投げたり守ったりしたものだ。それがエースでありレギュラーなんです」

「ローテーションの6番目の投手」

 今シーズンの菅野は小林誠司(33)との同級生コンビが復活し、順調に成績を残してきたように見える。10試合に登板し、5勝1敗。防御率1.83の成績を残している。しかし、城之内氏はこう評す。

「ローテーションの6番目として投げている菅野。成績だけ見れば先発陣を支えてきたように見えるが、交流戦でもオリックスと日本ハムの3タテを阻止できなかった(日本ハム戦は引き分け)。長年にわたってエースとしてチームを引っ張ってきた意地を見せてもらいたかった。ヤクルト戦でも3連敗阻止の切り札として完封勝利でもすればエース復活と見るナインや首脳陣もいたと思うが、登板直前に回避では現実として他のピッチャーに迷惑がかかっている。勝ってほしいゲームで勝つ。それが信頼できる投手。今の菅野ではとても復活とはいえない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン