芸能

高田文夫氏、ラジオのリスナー大感謝祭で“5000人の笑い声”を浴びた幸せ 「人気は高さではなく長さ」を実感

5000人の笑い声を浴びた幸せ体験(イラスト/佐野文二郎)

5000人の笑い声を浴びた幸せ体験(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、5000人の笑い声を浴びた体験について綴る。

 * * *
 まさに初めての初回の初体験。私ひとりを大好きな5000人もの人の歓声をこの耳で聞くなんて。6月28日(金)はドシャ降り。なのに上の上までビッチリ埋まった人々々。聞けば飛行機で北海道、沖縄から駆けつけた方々もいる。人間何でも長くやってれば信用と愛情を浴びるものだ。ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ リスナー大感謝祭 そんなこんなで35周年』も無事有楽町の“東京国際フォーラム、ホールA(一番でかい5000人収容)”で開催、そして閉幕。

 76歳、私もいろんな会場やら寄席でライブをやって参りましたが、5000人の笑い声は浴びた者にしか分からないとんでもないものです。私の今年のコピーは「人気とは高さではなく長さだ」。そして「鶏はトリガラ 人は人柄」。言った通りになってホッ。今年上半期の目標はたった2ツで「フォーラム」を満杯にすること。そして『月刊TAKADA 丸ごと一冊高田文夫』が売れることと願ったら、今朝出版社から「四刷です」の嬉しいTEL。

 当日集まった子分共(レギュラー)は、松本明子、東MAX、黒沢かずこ(森三中)、昇太、乾貴美子、清水ミチコ、ナイツ、松村邦洋、磯山さやか。最強の私の長屋の住人だ。

 これだけでもお腹いっぱいなのに私は「文夫の部屋」も用意し、トークの凄味を堪能してもらおうと5組10人を呼び出していた。格闘マニアなお笑いフェチが「高田の10人組手ですネ」と言った。1組10分で次々登場しおよそ一気に1時間アドリブで喋り倒すのだ。やって来たのは爆笑問題、宮藤官九郎、サンドウィッチマン、神田伯山、純烈と100万円とっても充分のメンバー。

 本番前、私の楽屋へ来た爆笑・太田。私が日頃からラジオなどでも「オレは1948年生まれだからチャールズ国王とピーマンと同い年なんだよ。ピーマンが日本に入ってきたのがオレの生まれた年なんだから」と言ってることにライバル心を燃やし、負けん気の強い所を見せ大きな段ボールを差し出し「ボク、アスパラと同い年なんです」。もの凄い量のアスパラを持ってきた。翌日より私の食卓には毎朝アスパラが並んだ。

 入れ代わってクドカンが入ってきて「“歌舞伎町”のドラマ始まるんで──それよりこれ」と見ると何だか分からない筧美和子のビキニ写真集。この人の名、今まで一度も言ったこともないのに。開くとクドカンのサインがしてあって“まだまだ憬れるのはやめません”。これは私に対してなのか筧に対してなのか。そして「この写真集は一切関係してないです」とあった。奇人が寄ってくる。「キジンがくる」(麒麟がくる)?

※週刊ポスト2024年7月19・26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

田久保市長の”卒業勘違い発言”を覆した「記録」についての証言が得られた(右:本人SNSより)
【新証言】学歴詐称疑惑の田久保市長、大学取得単位は「卒業要件の半分以下」だった 百条委関係者も「“勘違い”できるような数字ではない」と複数証言
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
“高市効果”で自民党の政党支持率は前月比10ポイント以上も急上昇した…(時事通信フォト)
世論の現状認識と乖離する大メディアの“高市ぎらい” 参政党躍進時を彷彿とさせる“叩けば叩くほど高市支持が強まる”現象、「批判もカラ回りしている」との指摘
週刊ポスト
国民民主党の玉木雄一郎代表、不倫密会が報じられた元グラビアアイドル(時事通信フォト・Instagramより)
《私生活の面は大丈夫なのか》玉木雄一郎氏、不倫密会の元グラビアアイドルがひっそりと活動再開 地元香川では“彼女がまた動き出した”と話題に
女性セブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
前伊藤市議が語る”最悪の結末”とは──
《伊東市長・学歴詐称問題》「登場人物がズレている」市議選立候補者が明かした伊東市情勢と“最悪シナリオ”「伊東市が迷宮入りする可能性も」
NEWSポストセブン
日本維新の会・西田薫衆院議員に持ち上がった収支報告書「虚偽記載」疑惑(時事通信フォト)
《追及スクープ》日本維新の会・西田薫衆院議員の収支報告書「虚偽記載」疑惑で“隠蔽工作”の新証言 支援者のもとに現金入りの封筒を持って現われ「持っておいてください」
週刊ポスト
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
【長野立てこもり殺人事件判決】「絞首刑になるのは長く辛く苦しいので、そういう死に方は嫌だ」死刑を言い渡された犯人が逮捕前に語っていた極刑への思い
NEWSポストセブン
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン