ファンサービスには8時間かけたこともあったという

ファンサービスには8時間かけたこともあったという

──ミラクルがたくさんあるんですね。そうしてメジャーデビューして1年ちょっと。結果を残してきていると思うんですが、あの頃の仲間に“見返して”やれましたか?

「『見返してやる』っていう気持ちは、いまはもう全くないですね。社長もマネージャーさんも、いまこうやってぼくに人生かけてくれる人たちがいるし、ずっと応援してきてくれているファンのみなさんに『恩返ししたい』と思っています。

 だって客観的に見ても、1年前までは路上で歌っていたのにいきなりドラマのタイアップに決まるとか、地上波のしかもゴールデンで歌っているとか、夢のようですよ。だから2年目は現実を見て、地に足つけて売れたいって強く思います」

──では今後の夢を聞かせてください。

「まずは武道館にアーティストとして立つこと!です。空手では何度も行ったので、今度は歌で立ちたいですね。

 あと役者もしたいんですよ。殺陣なら空手の経験を活かせるんじゃないかって何回もマネージャーさんに言っているんですけど(笑い)。それと絵も描きたいですね。絵を描くのは好きなので、いずれジャケ写を自分で描きたいなと思っています」

──やりたいことがいっぱいなんですね。空手から音楽へ、音楽から演技へ……新しいところに飛び込む怖さはないんですか?

「全くないです! それが楽しいというか。どんどんどんどん新しいところを見せていきたいなっていうのがありますね。

 そのためにもひとつひとつ結果を出していかないとと思っています。まずは初めてのワンマンライブを成功させること。過去の歌を交えてファンの方への感謝の気持ちをぎゅっと詰めてお届けできたらと思います」

【プロフィール】
AARON(あーろん)。1998年5月13日生まれ、福岡県出身。幼少期から空手に邁進し、中学1年時には全国1位に。その後空手推薦で高校は京都へ、大学は大阪へ進学するが、負傷の為断念。 新たな道を音楽に見据え、独学で音楽活動を開始。

友人と共同作業でトラック制作を始めSNSに投稿するとキャッチーでピースフルなサウンドが受け、2021年3月にリリースした『holiday song』は日本だけでなくアジアでも大人気に。2022年5月からは路上ライブをメインの活動とし、半年足らずで約1万5000 人以上を動員する。2023年4月にドラマ『それってパクリじゃないですか?』の主題歌『ユニーク』でメジャーデビューを果たし、続く2024年4月にはドラマ『イップス』の主題歌『フェイス』を担当。8月10日にはShibuyaWWWで初のワンマンライブ“THE BEGINNING”を開催予定。

撮影/栗原達也 ヘアメイク/KOBA(PUNCH) 取材・文/辻本幸路

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