瑠奈被告が通っていた怪談バーが入っているビル(客提供)
「人体への興味」あった瑠奈被告
その“お嬢さん”はクラブで知り合った被害者男性とホテルに行った際、男性が避妊しなかったことを理由に、恨みをつのらせたという。加えて瑠奈被告には「人体への興味」があった。
〈瑠奈被告は人体に興味があり、2023年1月ごろから頭部のない人形や骸骨などが飾られ、“人の目玉(をモチーフにした)カクテル”などが飲める怪談バーに出入りしていた。6月18日ごろに、瑠奈被告が被害者への恨みから、被害者を殺害して本人の趣味嗜好である死体を弄ぶことを計画していると修被告も知った〉(検察側冒頭陳述より)
そして事件発生──。瑠奈被告は「おじさんの頭持って帰ってきた」と言い、本当に頭部を持ち帰り、自宅浴室に保管したのだ。検察側によると瑠奈被告はその後〈刃物を使い、被害者の頭部の皮膚をはぎ取り、左眼球、舌、食道などを摘出していた。さらに浴室でカメラを撮影しながら右眼球の摘出を計画した〉という。
瑠奈被告から、その様子を動画に撮ってほしいと言われた浩子被告。恐怖を覚えていたという浩子被告は、修被告に依頼しようとLINEで「撮影カメラマンするでしょ?」と連絡した。修被告が撮影するなか、被害者の眼球をくり抜いた瑠奈被告は、それをガラス瓶に保存したのだという。だが浩子被告は「何を撮影するか知らず手伝う意識は全くなかった」とこれを否定している。