定期的にライブで怪談が披露される(客提供)
7月の第2回公判では、弁護側証人として出廷した修被告が証言。逮捕前の写真よりも痩せた印象の修被告は、緑色の長袖に黒いズボンの服装で現れ、手錠腰縄で証言台の前に伴われて着席。そんな夫の姿を見て、浩子被告は目頭を白いハンカチで抑えていた。
事件のあった2023年7月1日深夜までに、瑠奈被告と修被告は犯行に使ったとみられる複数の刃物を購入していた。警察はこれまでの家宅捜索で、田村家の自宅からノコギリ4本を含む約20本の刃物を押収している。一体どのような目的で、それだけの数の刃物を買い揃えていたのか。修被告は尋問で、以下のようなことを語っていた。
「けっこう前から時々買っていた。(瑠奈に)必要だと言われると、『そうですか』と買っていました。少し良いナイフは、(瑠奈が)お守りだと言っていました。『魂が強くなる』と。しょっちゅう買うわけではありません。数年前からで、ナイフが入っている福袋を買ったのが最初でした。押収品目には20本以上とありますが、もともと家で使っていたものもあり、どれだけが娘のものかは把握していません」
ノコギリを欲しがるのには理由があったようで、瑠奈被告は「木を切ったり、カボチャをくり抜いてランタンを作ったりするのに使っていました。作ったプラモデルをコンテストに出品していて、そのプラモデルの背景として、板に色を塗ってノコギリで切っていました」という。しかし、それらの刃物は被害男性の遺体を損壊するのに使われた可能性がある。修被告は、娘に言われるがまま、その過程をハンディカメラで撮影した。なぜ娘を止めなかったのか。