芸能

【人物デザイナーが解説】大ヒット映画『翔んで埼玉』シリーズの「ド派手衣装」はいかにして誕生したのか

「人物デザイナー」柘植伊佐夫氏にインタビュー

「人物デザイナー」柘植伊佐夫氏にインタビュー(右は二階堂ふみが演じた壇ノ浦百美のデザインイメージ画)

 エミー賞を受賞した米ドラマ『SHOGUN 将軍』を例に挙げるまでもなく、映像作品においてその世界観を忠実に再現する衣装の存在は作品の評価を高めることにつながる。豪華絢爛な「ド派手」衣装が話題になった映画『翔んで埼玉』シリーズ(2019年、2023年)もその一つだ。同シリーズの衣装および人物造形には、「人物デザイナー」柘植伊佐夫氏の存在が不可欠だった。最新刊『ヒット映画の裏に職人あり!』が話題の時代劇・映画史研究家、春日太一氏が柘植氏に聞いた(以下、同書より抜粋・再構成)。

 * * *
 実写作品において、俳優が一人の登場人物としてカメラ前に立つまでには、顔はメイクアップ、頭髪はヘアメイク、衣装は服飾デザイナーと、それぞれ異なるスタッフたちの手を経なければならない。ただ、近年はそれを統括する立場で「人物デザイナー」というスタッフがクレジットされることも見られるようになってきた。その第一人者が、柘植伊佐夫氏。『龍馬伝』(二〇一〇年)、『平清盛』(二〇一二年)、『どうする家康』(二〇二三年)といった大河ドラマから、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(二〇二三年)、『翔んで埼玉』シリーズ(二〇一九年〜)といった漫画原作映画まで幅広く手掛ける柘植氏に、「人物デザイナー」の仕事の全貌をうかがった。

関連記事

トピックス

もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン