10秒以上お辞儀をしていた二階氏
演壇に手を付き、立つのもやっとの様子
集会の最後、伸康氏の挨拶の後に登壇したのが俊博氏だった。アナウンスがあると、おぼつかない足取りで、ゆっくりと壇上のマイクに向かった俊博氏。演壇に手を付き、立つのもやっとの様子で挨拶した。
「新人ですから不甲斐ないところがあると思いますけど、自由民主党の公認を頂戴しているわけですから、この上皆さんからもう少々押し上げていただいて、和歌山育ちのこの若者を国政に送っていただくチャンスを与えていただく。こういうところに来ていると思います。
残された時間はわずかでございますが、このわずかな時間が勝敗の分かれ目でございます。ここで勝負を決めなければなりません。皆様のお力添えをいただき、しっかりそのご恩を返すことができるよう、まさにふるさとのために……本当にふるさとを良くするのは、ここに、会場にお集まりの有力な皆さんと、壇上に並んでいる皆さんの力を結集して、はじめてそのことが成り立つわけでございます」
途中、言いよどんだり、呂律がうまく回らないことに苦しみながらこう締めくくった。
「大変お忙しい中、この会場にお集まりいただいてありがとうございます。私からはこれ以上申し上げることはございません。精一杯頑張って、ひたすら皆さんのご厚意にお答えすることができますように、あと残された時間は限られておりますが、皆さんの温かいお気持ちにお答えするようにさせていただきたい。そのためにもう一息のご支援、ご指導よろしく申し上げます。大変長い間、ありがとうございました」
