国内

《立っているのもやっとの状態で…》二階俊博・元幹事長が三男・伸康氏の投票日前日決起集会で見せた“最後の悪あがき”の姿、締めくくりに「90度のお辞儀を10秒以上」

三男・伸康氏の決起集会に現れた二階俊博氏(時事通信フォト)

三男・伸康氏の決起集会に現れた二階俊博氏(時事通信フォト)

 総選挙の最大の注目選挙区となったのが「二階王国」と呼ばれた和歌山2区だった。二階俊博・元自民党幹事長が引退して後継者の三男・伸康氏が出馬し、当初は当選確実と見られていた。ところが、裏金問題の処分を受けて自民党を離党した和歌山の実力者、世耕弘成氏が参院から鞍替えして無所属で出馬すると情勢は一変。盤石に見えた伸康氏の地盤はどんどん切り崩され、大差で敗北。比例復活も果たせず落選となった。

 王国の落城前日、劣勢が伝えられるなか、それまで一度も地元入りしていなかった父・俊博氏が支援者との決起集会に現われ、声を震わせながら息子への支持を訴えた。本誌は俊博氏の“最終日の姿”を捉えた。

 * * *
〈投票箱のふたが閉まるまで、……〉ステージ上にはそう書かれた大きな看板が掲げられている。ギリギリまで票集めをしたいという切羽詰まった情勢がにじみ出るようなスローガンだ。

 館内では、「まだ勝ってはいません! ギリギリの戦いです! どうか、お手元の携帯で知人・友人に、二階伸康への投票をお願いしてください!」と何度もアナウンスが繰り返されていた。

 選挙戦最終日の10月26日午後19時30分、和歌山県の御坊市民文化会館で開かれた伸康氏の決起集会には約200人(定員は900人)の支持者が集まっていた。候補者の伸康氏が選挙運動を支えてくれた選挙ボランティアに御礼を伝え、投票を最後の最後まで訴えるために開いたもので、ステージ上には揃いの青いシャツを着た50人ほどの選挙スタッフが並び、演壇の横にタスキ、鉢巻き姿の伸康氏が立つ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト