スポーツ
大谷翔平「世界一の祝辞」

【老境の楽しみは大谷翔平】萩本欽一83歳からの応援メッセージ「この世を去る最期に『大谷君、頑張ってよ』と言葉を残していきたい」

萩本欽一

「残りの人生はずっと、大谷君の活躍を見ていたいね」と萩本欽一

 ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズを制覇し、夢の「世界一」を達成した大谷翔平(30)。左肩の亜脱臼もあったワールドシリーズはほろ苦い成績だったものの、移籍1年目からシーズン54本塁打、130打点で打撃2冠を獲得し、59盗塁と躍動した大谷の活躍がチームを牽引したことは間違いない。そんな大谷の大ファンだというコメディアンの萩本欽一(83)が、本誌・週刊ポストの取材に対し、大谷への応援メッセージを寄せた。

 * * *
 大谷君、ワールドシリーズ制覇、おめでとうございます。レギュラーシーズンを通して、試合をずっと観てきました。時差があるから、朝早起きしてね(笑)。今シーズンは移籍1年目で心配したけど、ドジャース1年生なのに、大谷君はドジャースファンの心もしっかりと掴んでいた。お客さんの喜ばせ方を本当によくわかっていると思いますね。毎試合、「ありがとう!」という気持ちでした。

 リーグ優勝の時、ベッツ選手がトロフィーを「お前、持てよ」という感じで大谷君に渡していたでしょ。「ああ、先輩に見守られているんだな」と感激しました。人を喜ばせ、チームによい空気を作る人、だから可愛がられるの。日本だけでなく、アメリカの人まで喜ばせるんだからもう降参! テレビの前で頭を下げたくなるよね。

 僕も若い頃に、大谷君と同じようにアメリカに行きたいと思ったことがあるの。チャップリンみたいになりたいと思ってね。先輩に相談したら、「アメリカが君を呼んでくれないと行けないよ。だからアメリカには世界中からすごい人が集まるんだ」って言われました。それで呼ばれるようにと頑張ったんだけどね、呼ばれなかった(笑)。

 大谷君はアメリカに呼ばれて渡り、自分の夢を一つ一つ成し遂げていっているよね。まだ道半ばだと思うけど、若い頃の僕なんてかなわないと思う。だから気持ちよくファンとして見られるの。夢を自分のこんなに近くまで持ってくる人はいないよ。

 ワールドシリーズの第2戦では左肩を亜脱臼しましたが、こういうこともあります。試合後にフリーマン選手が「俺がケガで悩んでいる時にチームが支えてくれた。同じように支える」と言ってくれたでしょ。それでよい結果になった。もしかして大谷君は肩が痛い芝居をしたんじゃないのかと思ったの。大先輩に打ってもらって、花を持たせる。それが大谷君。いい芝居だったよね(笑)。

 今季はホームラン50本、50盗塁でしょ。サービスしすぎ。そんなに早くいろいろ達成しないで。することがなくなるよ! でも、楽しい1年でした。

 83歳になった僕ですが、残りの人生はずっと、大谷君の活躍を見ていたいね。この世を去る最期に「大谷君、頑張ってよ」と言葉を残していくつもりです。

【プロフィール】
萩本欽一(はぎもと・きんいち)/1941年生まれ、東京都出身。コメディアン。「茨城ゴールデンゴールズ」創立者。

※週刊ポスト2024年11月22日号

関連記事

トピックス

「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
史上初の女性総理大臣に就任する高市早苗氏(撮影/JMPA)
高市総裁取材前「支持率下げてやる」発言騒動 報道現場からは「背筋がゾッとした」「ネット配信中だと周囲に配慮できなかったのか」日テレ対応への不満も
NEWSポストセブン
沖縄県那覇市の「未成年バー」で
《震える手に泳ぐ視線…未成年衝撃画像》ゾンビタバコ、大麻、コカインが蔓延する「未成年バー」の実態とは 少年は「あれはヤバい。吸ったら終わり」と証言
NEWSポストセブン
米ルイジアナ州で12歳の少年がワニに襲われ死亡した事件が起きた(Facebook /ワニの写真はサンプルです)
《米・12歳少年がワニに襲われ死亡》発見時に「ワニが少年を隠そうとしていた」…背景には4児ママによる“悪辣な虐待”「生後3か月に暴行して脳に損傷」「新生児からコカイン反応」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
“1日で100人と関係を持つ”動画で物議を醸したイギリス出身の女性インフルエンサー、リリー・フィリップス(インスタグラムより)
《“1日で100人と関係を持つ”で物議》イギリス・金髪ロングの美人インフルエンサー(24)を襲った危険なトラブル 父親は「育て方を間違えたんじゃ…」と後悔
NEWSポストセブン
「父と母はとても仲が良かったんです」と話す祐子さん。写真は元気な頃の両親
《母親がマルチ商法に3000万》娘が借金525万円を立て替えても解けなかった“洗脳”の恐ろしさ、母は「アンタはバカだ、早死にするよ」と言い放った
NEWSポストセブン
来日中国人のなかには「違法買春」に興じる動きも(イメージ)
《中国人観光客による“違法買春”の実態》民泊で派遣型サービスを受ける事例多数 中国人専用店在籍女性は「チップの気前が良い。これからも続けたい」
週刊ポスト
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」
米・フロリダ州で元看護師の女による血の繋がっていない息子に対する性的虐待事件が起きた(Facebookより)
「15歳の連れ子」を誘惑して性交した米国の元看護師の女の犯行 「ホラー映画を見ながら大麻成分を吸引して…」夫が帰宅時に見た最悪の光景とは《フルメイク&黒タートルで出廷》
NEWSポストセブン