『とくダネ!』に出演していた菊川怜と小倉さん(時事通信フォト)
それを支えたのが、15才年下の妻・さゆりさんだった。ふたりが出会ったのは、いまから40年以上前。まださゆりさんは19才の大学生だった。小倉さんが出演するテレビ番組の撮影スタジオを、さゆりさんが見学に訪れたのがきっかけだったという。さゆりさんとの交際をスタートさせた小倉さんは、彼女の大学卒業を待って1985年に結婚した。
「ぼくがあなたをしあわせにするんじゃなくて、ぼくがしあわせになりたいからあなたと結婚がしたいんだ」
離婚を経験していた小倉さんにとっては2度目の結婚。そんなこともあってか、プロポーズの言葉は、少しばかりぶっきらぼうだった。
「結婚後のふたりは、いつも一緒でした。スキーやゴルフ、射撃などを楽しんでいたようです。長期の休みがあると小倉さんの大好きなハワイに頻繁に旅行に出かけていた。プロポーズの言葉通り、小倉さんはしあわせそのものでした」(小倉さんの知人)
晩年、以前は夫婦で嗜んだ趣味から距離を置かざるを得なくなっていた。多い時で年間200ラウンドしていたゴルフは、がんの肺への転移が判明する直前の2021年夏を最後にプレーすることはなくなった。そして、いつも一緒だった夫婦の関係にも大きな変化がやってきた。
「きっかけは小倉さんの収集癖でした。自宅には膨大な量の書籍やCD、絵画、ギターといったコレクションが山積みで、さゆりさんの居住スペースを圧迫していた。そこでさゆりさんは、“あなたの余生は、自分が好きで集めたものに囲まれて暮らすのが幸せでしょう”と、2023年の秋に実家に戻ってしまったんです。実家には実母が暮らしており、介護が必要になったことも理由のひとつでした。
でも、決して完全別居というわけではなく、週に3日はさゆりさんが小倉さんの元を訪れて、一緒の時間を過ごしていました」(芸能関係者)
