ライフ

神社での参拝作法になぜか詳しい元テキヤ系暴力団幹部、「作法も祭りの時は例外」「初詣に行ってもヤクザはヤクザ」

鳥居の前で「お参り」について説明を始めた(写真提供/イメージマート)

鳥居の前で「お参り」について説明を始めた(写真提供/イメージマート)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、元テキヤ系暴力団幹部が語るヤクザたちの神社でのお参り事情について。。

 * * *
「案内した女の子たちに好評だった」とテキヤ系といわれた暴力団の元幹部が顔をほころばせた。都内の観光地に外国人クラブで知り合ったという女の子たちを案内したのだという。

 特に喜ばれたのは、彼がいた組が露店を出していたという神社を案内した時のことだという。今はテキヤと呼ばれる露天商たちも暴力団と関係ない。露店をシノギとするテキヤ系と呼ばれる暴力団組織がいくつもあったのは以前のことで、元幹部が所属していたのもその1つ。境内は神社仏閣の私有地だ。暴対法や暴排条例前は、警察が文句をつけても、神社や寺と話がついていれば暴力団でも露店が出せた。

 長らく各地の神社や寺の境内や参道で露店を出していただけに、元幹部は神社仏閣にやたらと詳しい。「神社もただ観るだけでなく、なぜそうなっているのかを教えると、外国人でもしきたりや作法を理解しやすい。神社や寺は俺たちの商売にとって大事な場所だったし、祭りの夜店が並ぶ境内は日本の大切な風景だからな」(元幹部)。

 神社の鳥居の前に立ち、元幹部は彼女たちに説明を始めた。元幹部が語っている説明は、神社やお参りに関する一説であることはあらかじめ断っておきたい。

「日本では神社をお宮と呼び、そこにお参りすることを”お宮参り”という。お宮というのは子宮のこと。神社の社殿というお賽銭箱までの道を参道と呼ぶが、これはお産の時の産道を表しているんだ」。いきなり参道は産道のことだといわれた女の子たちは目を丸くしたに違いない。

「もし子供ができたら、お参りするのは水天宮(東京都中央区)がいい。参道が短いからね」(元幹部)。水天宮は安産祈願で有名な神社だ。「参道が短いから、するっポンと楽に産まれてほしい妊婦たちが行くには一番いい神社だ。参道が長い神社は妊婦が歩くにはきついしね」と、元幹部はそんな話もしたらしい。

 鳥居の前では「鳥居は女性が足を開いて立っている姿を表している。子宮にあたるのが社殿。神社を参拝するというのは、子宮の中に戻っていって、新たな気持ちで参道を通り鳥居を出ていくという意味だ」(元幹部)。鳥居が女性の股を表すという説も、ヤクザが話すと神聖というより艶めいて聞こえるものだ。鳥居をくぐれば神様の領域のため、そこで一礼するのがお参りの作法である。女の子たちは元幹部に教えられた通り鳥居の前で一礼し、興味深そうに鳥居を見上げていたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン