芸能

《中居正広引退で広がる動揺》「ヅラの皆さん」と呼びかけた発表文でファンを刺激した一文

テレビやCMから姿が消えた中居正広(時事通信フォト)

ファンクラブサイトで芸能界引退を宣言した中居正広(時事通信フォト)

 中居正広が引退を公表してから、インターネット、とくにSNSでは様々な思いが飛び交っている。特に「中居ヅラ」と言われるファンの間では動揺が広がっている。臨床心理士の岡村美奈さんが、大切な対象を失うファン心理を分析する。

 * * *
 タレントの中居正広さんが自身のファンクラブサイトで突然、発表した芸能界引退。それを見たファンの心境はいかばかりだっただろう。女性トラブルを起こしていたことが発覚し、それを事実と認めて謝罪したお詫び文以上にショックだったかもしれない。

 だが起こした問題は女性との性的トラブルだったとされる。世間の目は厳しく、芸能活動の継続は不可能。例え活動を休止したとしても復帰は難しいのが現実。引退するかもしれないと思っていたファンもいただろう。

“少しでも早くにご報告”と題した文書がファンクラブサイトに掲載されたのは1月23日。「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退します」という文章から始まった報告には、この日に発表した理由が、これまで携わってきたテレビ各局やラジオ、スポンサーなどとの打ちきり・降板・中止。契約解除等に関する会談がすべて終了したためと書かれていた。ネットやメディアでは、責任感が強いといわれる中居さんだけに、関係各所との話し合いが終わった時点で発表を決めたのだろう。

 報告は「これで、あらゆる責任を果たしたとは思っていません」と続き、「全責任は私個人にあります」と謝罪したが、ファンクラブの会員さんたち、ファンの人たちへの説明は不足していたのではないだろうか。SMAPという国民的アイドルのリーダーとして活躍し、アイドルだけでなく俳優や司会などマルチな才能を見せていた彼を応援していたファンは数多い。中には30年を超えるファンもいるという。

 SNSには今、そんなファンたちの動揺や混乱の声が溢れている。感じている怒りや悲しみ、失望や落胆をどこに持っていけばいいのか、誰に向けていいのか。感情を抱えきれなくなった人の中には、彼が陥れられた、嵌められたという陰謀説を信じたり、トラブルとなった相手の女性を恨み、誹謗中傷を行ったり、フジテレビの責任を追及しているケースさえある。中居さんが引退したということを認められず、認めたくないのだ。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン