国内

〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」

指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)

六代目山口組の司組長(時事通信フォト)

  10年にわたる山口組分裂抗争がついに終結するのか──4月8日、愛知県豊橋市の傘下組織で六代目山口組が緊急会合を開いた。ほぼすべての直参組長が参加したとみられる異例の展開に、事務所前に集まったメディア、警察官のあいだには緊張した空気が漂っていた。

 この1ヶ月ほど、山口組分裂抗争は水面下で情報が錯綜していた。

「きっかけは3月に稲川会が、日本全国の暴力団組織に幹部を派遣し、山口組分裂抗争終結の同意を得るために奔走していたことがわかったこと。全国の暴力団組織の同意を取り付け、六代目側の了承を得た上で、稲川会が主導して神戸山口組と交渉するという筋書きだったと見られる。

 いくつの組織から賛同が得られたか具体的な数はわからないが、一定数の賛同は得られたと見られている。3月13日には六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭と稲川会の内堀和也会長が話し合いの場を持っている」(実話誌記者)

 4月に入り、動きは加速する。4月4日に高山若頭は再び、内堀会長と会談をもつが、その場には住吉会トップの小川修司会長も同席していたことがわかっている。その3日後の4月7日。六代目山口組は大きく動く。

「高山若頭と竹内照明・若頭補佐が稲川会の会館を訪れ、再び内堀会長、小川会長と会談を行ないました。さらに、その裏で六代目山口組ナンバー3の森尾卯太男本部長らが兵庫県警本部を訪れ、『宣誓書』を渡しました。抗争相手の神戸山口組、池田組、絆會らとの抗争を終結することにしたといい、一般市民へ迷惑をかけたことのお詫びが書かれていたと見られている」(同前)

 これまでに多数の犠牲者を出した山口組分裂抗争。抗争相手の神戸山口組らの動向は不明だが、今後、六代目山口組としては4月7日で終結したというスタンスを貫くようだ。

関連記事

トピックス

もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン